【英語の動名詞を使いこなそう】不定詞との使い分けパターンも紹介

英語の動名詞ってよく聞くけど、いまいち自分での使い方がよくわからないという方、多いのではないでしょうか。

英会話やライティングなどのアウトプットをするときに、動名詞を正しく使えると、表現の幅も広がり、自然な響きの英文を作りやすくなります。

そこで、今回は、動名詞とは何か、また、不定詞との使い分けも含めてどのように使うのかをご説明したいと思います。

この記事はこんな方におすすめ:

  • 動名詞ってそもそも何?
  • 動名詞ってどういう時に使うの?不定詞との使い分けも知りたい

 

こんな人が書いてます

ルー

  • 英語好きが高じて、留学なしで高校で英検1級を取得
  • 英語で仕事して10年以上

英語の「動名詞」とは?

まず、動名詞とは何かという点をご説明します。

動名詞とは、動詞(go, study, walkなど、「〜する」を表す言葉)に「ing」をつけることで、「〜すること」という名詞として使う言葉です。

1:「動詞 + ing」形の言葉の種類

なお、「動詞 + ing」形の言葉を使うのは動名詞だけではなく、主に以下のように使うケースがあります。

  • 1-1: be動詞とあわせて進行形として使う

    He was walking down the street.
    (彼は道を歩いていた

    上記のように、「〜している」「〜していた」という意味を表現します

  • 1-2: 形容詞として使う

    Who is the lady standing over there?
    (あちらに立っている女性は誰?)

    上記のように、「名詞」を修飾する形容詞的な表現として使います。
    standing over there」という動名詞句(動名詞を含む複数語のひとまとまりのフレーズ)が「lady」という名詞を修飾しているので、形容詞的な使い方になります。

    ルー

  • 1-3: 副詞として使う

    Having said that, I still want to go.
    (そうはいっても、やはり行きたい。)

    上記のように、副詞的な表現として使います。
    なお、副詞とは「動詞」「形容詞」「副詞」などを修飾する言葉です。

    ルー

    この場合は「Having said that」という動名詞句が、「want(〜したい)」という動詞を修飾しているので副詞的な表現になります。
  • 1-4: 名詞として使う←「動名詞はコレ!」

    Studying English is fun.
    (英語を勉強するのは楽しい。)

    上記のように、「〜すること」という意味の名詞として使います。

このように、動名詞は、「動詞 + ing」形の中で、名詞として使うものをいいます。

2: 普通の名詞と動名詞の違い

次に、普通の名詞と動名詞の文法的な違いです。

普通の名詞と動名詞で文法的に違う点が、動名詞は、副詞で修飾したり、目的語をつけたりすることが可能な点です。

一方、名詞は形容詞によってしか修飾されません。

たとえば、普通の名詞は、以下のように、形容詞のみが修飾することができます。
A big cat sleeping over there

Big大きい)」「Sleeping over thereそこで寝ている)」はどちらも形容詞(句)ですね。後者は上記1-2の、「動詞 + ing」形を形容詞的に使うパターンです。

ルー

一方、動名詞の場合は、以下のように、副詞目的語をつけることができます。

You should avoid directly contacting the company.
(その会社に直接連絡するのは避けたほうがいい。)

ルー

「contacting(連絡すること)」という動名詞に、「directly直接)」という副詞と、「the Company会社)」という目的語がついていますね。

以上、動名詞の概要をご説明しました。

英語の動名詞の使い方

さて、それでは、動名詞の具体的な使い方を見ていきましょう。

1: 前置詞の後に使う

まず、動名詞は「名詞」なので、前置詞の後に使うことができ、前置詞と組み合わせて使われるケースがよくあります。

たとえば、以下のような前置詞と組み合わせて使ってみましょう。

  • After
  • Before
  • By
  • Instead of
  • In spite of (Despite)
  • Without
  • On

以下例文です。

After giving it a second thought, I decided not to go.
再考した結果、行かないことにした。

There are few things you should know about before actually moving there.
そこに実際に引っ越す前に、いくつか知っておくべきことがある。

We can do more by acting together.
協力して行動することで、もっとたくさんのことができる。

Here’s the reason why I’d rather stay in, instead of going out.
外に出かけるよりも家で過ごしたい理由がある。

In spite of having studied very hard, I failed the exam.
猛勉強をしたにもかかわらず、試験に落ちた。

Despite living in Japan for more than a decade, he doesn’t understand any Japanese.
彼は、日本に10年以上住んでいるのに、日本語がまったくわからない。

You can say something without actually believing in it.
実際に心で思っていなくても、口だけで何かを言うことはできる。

On entering the room, the participants are required to give their names to the staff.
参加者は、部屋に入ったときに氏名をスタッフに伝える必要があります。

2: 「Go」と合わせて使う

次に、「Go」と合わせて使う場合です。

Goのあとによく使われる動名詞は、以下のように、スポーツやアクティビィに関するものがほとんどです。

  • Bowling
  • Camping
  • Dancing
  • Fishing
  • Hiking
  • Hitchhiking
  • Jogging
  • Mountain climbing
  • Running
  • Sightseeing
  • Shopping
  • Skiing
  • Skateboarding
  • Skating
  • Snorkeling
  • Snowboarding
  • Swimming
  • Walking

以下、例文です。

We plan to go shopping in the afternoon.
午後に一緒に買い物に出かける予定です。

Have you ever gone camping in that area?

そのあたりにキャンプに行ったことはありますか?

なお、「Go」ではなく「Go on 」+ 動名詞のパターンは、後述の「5: 不定詞との使い分け」でご説明しています。

ルー

3: 主語・目的語・補語として使う

また、動名詞は、普通の名詞と同じように、通常の文章の中で主語目的語補語として使うこともできます。

なお、主語、目的語、 補語がいまいちわからないという場合は、こちらの記事で概要を説明していますので、あわせてチェックしてみてくださいね。 【英語の文法はどうやって勉強する?】おすすめな学習法とサイトを紹介

Memo

主語、目的語、補語としては、不定詞(「to + 動詞の原形」)も使うことができますが、動名詞を使うと、口語的でより自然な響きになるのに対し、不定詞は、より哲学的で抽象的な印象の表現になります。

普段の会話などでは、迷うときは動名詞を使っておけば、不自然になることはないかなと思います。

ルー

以下例文です。

主語(S)として使う

動名詞:
Walking home alone when it’s dark should be avoided.
暗い時に一人で家に歩いて帰るのは、避けたほうがいい。

Reading helps you expand your vocabulary.
読書は、語彙を増やすのを助けてくれる。

不定詞:
To learn is to grow.
学ぶことは成長することだ。

目的語(O)として使う

動名詞:
She gives studying her best effort.
彼女は勉強に全力を尽くした。

ルー

SVOOの形ですね。

He loves dancing.
彼は踊ることが大好きだ。

不定詞:
I decided not to go.
行かないことに決めた。

後述の「不定詞との使い分け」でも触れますが、decideは、後に動名詞ではなく不定詞が続く動詞です。

ルー

補語(C)として使う

動名詞:
My hobby is traveling abroad.
わたしの趣味は海外旅行に行くことです。


不定詞:
What’s important is to identify your weak area .
大切なのは、自分の弱点を知ることだ。

4: 名詞の後に使う

「名詞」の後に動名詞を使うことで、その名詞を主語として、「(名詞)が / は 〜すること」という意味を表現するパターンもあります。

よく使われるのは以下の3つのパターンです。

  • 固有名詞
  • 普通名詞
  • 人称代名詞
  • 不定代名詞

以下例文です。

固有名詞の後に使う

The situation lead to Kevin leaving town.
その出来事を受けてケビンは街を出ることになった。

Why would the thought of Emily leaving upset her so much?
なぜエミリーが出て行くのを考えることで、彼女がそんなに動揺するの?


所有格で使う

Mom was upset about Kevin’s leaving dirty dishes in the sink.
お母さんは、ケビンが汚れたお皿をシンクに入れっぱなしにしていたのに怒っていた。

固有名詞は、上記の「Kevin’s」ように所有格(「〜の」という意味の表現)で使うケースも多くあります。

ルー

普通名詞の後に使う

I could hear children playing in the park today.
今日、その公園で子供が遊んでいる声が聞こえた。



所有格で使う

No reason for the car’s going out of control was given.
その車が暴走した理由は示されなかった。

ルー

普通名詞の場合、名詞が単数形のときは所有格でも使うことがありますが、複数形のときは、あまり所有格では使いません。

人称代名詞の後に使う

She doesn’t like me coming home late.
彼女は、わたしが遅く帰宅するのを好まない。

It’s just me being stupid.
ただわたしが抜けてただけです。

You don’t need him doing it for you!

彼に代わりにやってもらう必要なんかないよ!


所有格で使う

My mom was worried about my coming home late.
わたしが遅く帰宅したのを母は心配していた。

ルー

人称代名詞も、所有格でもよく使います

不定代名詞の後に使う

I’m so tired of everyone asking me the same question.
みんなに同じことを訊かれるので嫌になってきた。

I could hear someone laughing in the distance.
遠くで誰かがわらっているのが聞こえた。

不定代名詞とは、特定のものではなく、漠然とした人や物を指す代名詞です。所有格ではあまり使いません

ルー

5: 不定詞との使い分け

それでは、最後に、不定詞(「to + 動詞の原形」)との使い分けを見ていきましょう。

不定詞との使い分けのポイントは以下の2つです。

  • 1: 前にくる動詞や形容詞で使い分ける
  • 2: 意味で使い分ける

以下、例を見ていきましょう。

1: 前にくる動詞や形容詞で使い分ける

まず、直前の動詞や形容詞によって、動名詞しか続かないものと、不定詞しか続かないものがありますので、それによって使い分ける必要があります。

動名詞、不定詞のそれぞれが続く代表的な動詞・形容詞は以下のとおりです。

動名詞が続く動詞・形容詞

動名詞が続く動詞の例

・abhor
・acknowledge
・admit
・advise
・anticipate
・appreciate
・avoid
・can’t help
・complete
・consider
・delay
・deny
・detest
・dislike
・discuss

・endure
・enjoy
・escape
・evade
・explain
・fancy
・fear
・finish
・forgive
・imagine
・keep
・mention
・mind
・miss

・omit
・permit
・picture
・postpone
・practice
・recall
・report
・risk
・spend (time)
・suggest
・tolerate
・understand
・warrant
・waste (time)

動名詞が続く形容詞の例

・worth
・busy
・near
・like(〜のようだ)
・前置詞と組み合わせる形容詞全般(afraid of, good at, sick of , sorry aboutなど)

ルー

形容詞は、単体の場合は全般的に不定詞が続くことが多く、動名詞が続く方が少ないと覚えておきましょう。

動詞

He admitted being a bit nervous.
彼は、少し緊張していることを認めた。

I don’t recall having received any email about the issue.
この件についてのメールは一切受信した記憶がない。

形容詞

He came near winning the election.
彼は、もう少しで選挙に勝ちそうなところまで行った。

It’s definitely worth trying.
絶対試してみる価値がある。

不定詞が続く動詞・形容詞

不定詞が続く動詞の例

・agree
・afford
・aim
・appear
・arrange
・ask
・attempt
・be able
・choose
・claim
・come
・dare
・decide
・demand
・deserve
・difficult
・dislike

・expect
・fail
・get
・happen
・help
・hesitate
・hope
・how
・intend
・learn
・manage
・mean
・neglect
・offer
・plan
・prepare
・pretend

・proceed
・promise
・refuse
・seem
・swear
・tend
・threaten
・try
・use
・wait
・want
・wish
・would like
・would love
・would hate

不定詞が続く形容詞の例

・able
・anxious
・boring
・common
・crazy
・dangerous
・difficult / hard
・eager

・easy
・good
・strange
・pleased
・possible
・prepared
・ready
・usual

動詞

I didn’t mean to surprise you.
驚かせるつもりはなかったんです。

I arranged to meet my friend at the airport.
空港で友達と落ち合うようにした。

形容詞

(I’m) pleased to meet you.
お会いできて嬉しいです。(はじめまして。)

He’s so eager to learn, we don’t want to discourage him.
彼はすごく熱心に学ぼうとしているので、水を差すようなことはしたくない。

なお、上記は、代表的なもので、網羅的なものではありません。覚えるというよりは、頭の中で不定詞か動名詞をくっつけてみて、「確かにそうだな」と確認する感じで使ってください。

もし、ピンとこないものがあれば、Google検索で例文を検索して何個か音読してみるなどの練習がおすすめです。

動名詞の場合は「 “(調べたい単語)” + “gerund”」、不定詞の場合は“(調べたい単語)” + “infinitive”などの検索ワードが調べやすいかと思います。

ルー

2: 意味で使い分ける

また、動詞によっては、動名詞と不定詞の両方が使えますが、それぞれ意味が異なってくるものがあります。

その場合は、意味で使い分けましょう。

意味で使い分ける必要がある動詞のうち、代表的なものは以下のとおりです。

  • Forget
  • Go on
  • Quit / Stop
  • Regret
  • Remember
  • Try

Forget

動名詞:
I forgot talking to her.
彼女と話をしたことを、覚えていなかった。

不定詞:
I forgot to talk to her.
彼女と話をすることを忘れていた。

【Go on

動名詞:
He went on learning photography.
彼は写真を学び続けた。

不定詞:
He went on to learn photography.
彼は、その後写真を学ぶようになった。

ルー

「go on + 不定詞」は、いったん何かを終えたあとに、次の段階として何かに着手するというニュアンスです。

Quit

動名詞:
She quit studying.
彼女は勉強をやめた。

不定詞:
She quit to study.
彼女は、勉強をするために、やめた。

Stop

動名詞:
I stopped visiting the place.
その場所に行くのはやめてしまった。

不定詞:
I stopped to visit the place.
その場所に行くために、止まった。

Quit / Stopは、不定詞を使うと、「to」の後の動詞をするために、何かをやめた、という意味になります。

ルー

Regret

動名詞:
I regret telling you that.
あなたにそれを伝えたのを後悔している。

不定詞:
I regret to tell you that your application has been declined.
申し訳ありませんが、審査が通りませんでした。

ルー

「regret」の後に不定詞をつかうときは、「I’m sorry to 」と同じニュアンスで、「tell」や「inform」「say」などがよく使われます。

Remember

動名詞:
She remembered going shopping with her husband when she was newly married.
彼女は、新婚の頃、夫と買い物に行ったことを思い出した。

不定詞:
She remembered to go shopping.
彼女は、買い物に行くことを覚えていた(思い出した)。

Try

動名詞:
I tried using it for the first time.
初めてこれを使ってみました。

不定詞:
I tried to use it but I couldn’t.
(頑張って)使おうとしましたが、無理でした。

「try + 動名詞」は「やってみる」という、軽い感じのニュアンスです。一方、「 try + 不定詞」は、「(難しいことなどを)やろうとする」というニュアンスになります。

ルー



以上、動名詞の使い方を、不定詞との使い分けも含めてご紹介しました。

なお、「動詞や不定詞をもっと詳しく学びたい!」という方は、英語になりますが、Random Idea Englishの「Exploring gerunds and gerund phrases」が詳しいのでおすすめです。

「動名詞」、「分詞(目的補語)」、「関係代名詞を省略した関係代名詞節」のニュアンスの違いなど、かなりマニアックな文法についても解説されています。

ルー

また、「動詞や不定詞の理解をチェックしたい」という方は、以下のウェブサイトにExercisesがありますので、ぜひチャレンジしてみてください。

まとめ:英語の動名詞を使いこなそう!

以上、今回は英語の動名詞の定義と使い方をご紹介しました。

動名詞は、使いこなせると表現の幅が広がり、自然に聞こえる英文を作ることができます。

ぜひ、この機会にマスターして、英会話や英作文のアウトプットで使いこなせるようにしていきましょう!

なお、動名詞の使い方を、今回のように「文法知識」としてかっちり学ぶのではなく、感覚的に身につけたい場合は、リアルな英語に触れられるコンテンツを使って普段から英語のインプットをたくさんするのがおすすめです。

こちらの記事で、おすすめな教材をまとめてご紹介していますので、ぜひあわせてチェックしてみてくださいね! 【楽しく英語のリスニング力をアップ!】おすすめ教材を一挙紹介

それでは今回はこのあたりで。最後までお読みいただきありがとうございました。