文化を超えて面白い!【よく聞くことわざ・慣用句を英語で言うと?】

日本で馴染みのあることわざや慣用句って、意外と英語にも同じような共通表現があるんです。

そこで、今回は、日本でお馴染みのことわざや慣用表現のうち、英語にも同じような意味のことわざや慣用表現が定着しているものを集めてみました。

日本語で良く使われることわざを英訳したものよりも、なるべく、英語圏でも類似の表現がことわざやイディオムとして定着しているようなもの(英英辞典にイディオムの見出し語として掲載されているようなもの)を中心に集めています。ぜひ英会話などでアクセントとして使ってみてくださいね!

この記事はこんな方におすすめ:

日本のことわざや慣用表現を、英語でも自然な表現で言いたい!

 

こんな人が書いてます

ルー

  • 英語好きが高じて、留学なしで高校で英検1級を取得
  • 英語で仕事して10年以上
  • 日本育ちでも流暢に英語をしゃべれるようになる方法を試行錯誤中

目次

噂・便りに関することわざ・慣用表現を英語で言うと?

壁に耳あり障子に目あり

どこで誰が聞いているか見ているかもわからず、秘密が漏れやすいという意味のことわざです。

leaks like a sieve
直訳:ザルのように漏れる
例:This town leaks like a sieve.
この街では壁に耳あり障子に目ありだ(あっという間に秘密が広まる)。

walls have ears
人が聞いているかもしれないから、言うことに気をつけろ。

火のないところに煙は立たぬ

根拠のないうわさは立たないと言う意味のことわざです。英語にも同じ表現があります。

There’s no smoke without fire.
直訳:火がなければ煙はない。

Where there’s smoke, there’s fire.

直訳:煙があるところには、火がある。

悪事千里を走る

悪い行いや評判はすぐに世間に広まるという意味のことわざです。英語にも同じ意味のことわざがあります。

Bad news travels fast.
直訳:悪いニュースは速く伝わる。

便りのないのはいい便り

平穏なときはあえて手紙をかかないことが多いので、手紙が来ないということは無事に暮らしていること( = いい便り)だという意味のことわざです。

No news is good news.
直訳:ニュースがないのは、良いニュースだ。

ルー

newsは「ニューズ」と発音する点に気をつけましょう。

風の便り

どこからともなく伝わってくるうわさ、風聞、という意味の慣用表現。英語では以下のように表現されることがあります。

through the grapevine 
人づてに
例:That’s what I’ve heard through the grapevine.
(風の便りにそういうことを耳にしました。)

catch / get wind of

〜ということを耳にする
例:If my mom gets wind of it, she’ll be mad.
(お母さんに伝わってしまったら、怒るだろう)。

ルー

風の便りの「風」が入っているのが面白いですね。

コミュニケーションに関する日本のことわざ・慣用表現を英語で言うと?

おうむ返し

オウムが人の言葉をまねてしゃべるように、よく考えずに相手の言葉を繰り返すという意味の慣用表現です。英語にも同じ表現があります。

Parrot (back)
例:She is just parroting back your words.
(彼女はただあなたの言葉をおうむ返ししているだけだよ)

額面どおり

言葉どおりに、という意味で使う「額面どおり」の慣用表現については、英語でも、そのまま「at a face value(額面で)」を使った表現があります。

at a face value
直訳:額面で
例:Don’t take everything they say at a face value.
(彼らが言う事をすべて額面どおりに受け取らないほうがいい)

話半分で/半信半疑で

話半分で、半信半疑でという

(Take) with a grain of salt
直訳:塩少量と一緒に(受け取る)
例:You should take what she says with a grain of salt.
(彼女が言うことは、話半分で聞いたほうがいいよ)

鵜呑み(うのみ)にする

鵜呑みにする、という表現については、英語でも、同じ意味で、「飲みこむ」というニュアンスの慣用表現があります。

魚が釣り針(hook)だけでなく、釣り糸(line)やおもり(sinker)まで飲み込んでしまうということから、以下のように言われます。

hook, line and sinker
直訳:釣り針、釣り糸、おもり(完全に/まるごと)
例:I bought the story hook, line and sinker.
(私はその話を鵜呑みにした)

よく一緒に使われる動詞は、buy、swallow、fall forなどです。buyswallowの場合、必ずしも鵜呑みにしたことが嘘だったというニュアンスにはなりませんが、fall for(だまされた)だと「嘘にまんまとだまされた」というニュアンスになります。

歯に衣着せぬ

遠慮なく思った事をずけずけということを意味する慣用表現です。同じ意味に、英語では以下のような慣用表現が使われます。

have no filter
直訳:フィルターがない
例:Don’t take it personally. We all know she has no filter.
(個人的な話として受け取らないほうがいいよ。彼女はズバズバ言うタイプだってみんな知っているでしょう。)

tell it as it is

直訳:物事をそのまま伝える

speak one’s mind

直訳:自分の思いを(率直に)話す

call a spade a spade

直訳:鋤(スキ)は鋤と呼ぶ

ルー

逆に、オブラートに包むことは、「sugarcoat 〜(〜を糖衣に包む)」といいます。

顔に出る

気持ちや感情が表情などにあらわれやすいことを意味する慣用表現です。

wear one’s heart on one’s sleeve
直訳:心を袖の上に身につける

目は口ほどに物を言う/目は心の窓

目には感情が良く反映されるので、何もしゃべらなくても、目から感情が読み取れるという意味のことわざです。

The heart’s letter is read in the eyes.
直訳:心の手紙は目から読める。

Eyes are the window of the soul.
直訳:目は魂の窓だ。

百聞は一見に如かず/論より証拠

100回聞くよりも自分の目で一回見たほうが確実だという意味のことわざです。英語にも似たような表現があります。

Pictures speak a thousand words.
直訳:絵は千の言葉を話す。

A picture is worth / paints a thousand words.

直訳:絵は千の言葉に値する/絵は千の言葉を描く。

Seeing is believing
直訳:見ることはすなわち信じることだ(信じるためには自分の目で見る必要がある)。

暗闇の鉄砲

目標を定めず当てずっぽうに行動するという意味の慣用表現です。

英語にも、少し意味は違いますが、同じ表現があります。英語の場合は、行動するというより、当てずっぽうに推測する、あて推量をするという意味になります。

take a shot in the dark
直訳:暗闇の中で試す

ルー

take a shot at〜で、何かについて試してみるという意味です。

例:She said nothing, so I just had to take a shot in the dark.
(彼女が何も言ってくれなかったので、わたしは当てずっぽうに推量するしかなかった)

油を売る

無駄話をする、仕事を怠けるという意味の慣用表現です。

英語では「無駄話をする」という意味で、以下のような慣用表現が使われます。

shoot the bull
shoot the breeze

ルー

無駄話ではなく、単にさぼる、無駄に時間を使うという意味の通常表現としては、「slack(動詞)」、「waste time」などが使われます。

波風を立てる/事を荒立てる

面倒や揉め事を持ち込む、という意味の慣用表現です。英語にも同じ表現があります。

Make waves
例:I’ll try not to make waves here.
(波風をたてないように気をつけます)

Rock the boat
直訳:船を揺らす
例:Don’t rock the boat.
(波風を立てるな)

柳に風

柳が風になびくように、逆らわずに受け流すという意味の慣用表現です。英語で近いものとしては以下のような表現があります。

take ~ in one’s stride
平然と受け止める/穏やかに対処する
例:I admire how she took it in her stride.
(彼女が柳に風と受け流したのは素晴らしいと思う)

水に流す

過去のいざこざや悪感情をなかったことにする、という意味の慣用表現です。英語にも同じ意味の表現があります。

Let bygones be bygones.
過ぎたことは過ぎたことにする
例:I think it’s time we let bygones be bygones.
(わたしたちはもう、過去のことは水に流す頃だと思う)

また、「水に流す」と同じく水を使った表現として以下のようなフレーズもあります。

water under the bridge

直訳:橋の下の水(= もう過ぎてしまったことで、いまとなっては関係ないというような意味)
例:It’s water under the bridge
(それはもう過去のことだ)

当たらずといえども遠からず

的中してはいないものの、それほど遠く外れてもいないという意味の慣用表現です。

英語には、正解ではないが惜しかったという以外に、もう少しで成功しそうだが惜しかったという時にも使う表現として以下のようなものがあります。

Close, but no cigar.
直訳:惜しいが、葉巻はなしだ。

ルー

昔、ゲームの景品が葉巻だったことから生まれた表現のようです。

言い勝ち功名

筋が通らなくても言葉数多くまくし立てた方の意見が通るという意味の慣用表現です。

英語にも、「苦情を言ったり問題を起こしたりする人の方が、静かにしている人よりも多くの注目や助けを得られる」という意味で以下のような表現があります。

The squeaky wheel gets the grease.
直訳:きしむ車輪は油をさしてもらえる。

死人に口なし

死んでしまった人は無実の罪を着せられても自分で反論することができないという意味の慣用表現です。英語にも同じ表現があります。

Dead men tell no tales.
直訳:死んだ男は語らない

釈迦に説法

何かを知り尽くしている人に対して、そのことを教えようとする愚かさをたとえた慣用表現です。英語でも以下のような表現があります。

teach (one’s) grandmother (how) to suck eggs
直訳:おばあちゃんに卵の吸い方を教える
例:Don’t teach your grandmother to suck eggs. She’s been working here for years.
(釈迦に説法だよ。彼女はここで何年も働いているんだから)

口は災いの元

不用意な発言は災難を招くという意味のことわざです。

Least said, soonest mended.
直訳:発言を最低限にしていれば、修正するのも早い。

言行一致に関する日本のことわざ・慣用表現を英語で言うと?

有言実行

口に出した事は必ず実行すること、または約束を実行することを意味する表現です。

Put one’s money where one’s mouth is
直訳:自分の口があるところに自分の金を入れる

Walk the walk

言葉に出したことを実行する

Man of his word

言行一致の人

言うは易く行うは難し

口ではなんとでも言えるが、実行するのは難しいという意味のことわざです。

Actions speak louder than words
直訳:行動は言葉よりも雄弁だ

Don’t talk the talk if you can’t walk the walk.
直訳:実行できないなら偉そうな事を言うな。

A tree is known by its fruits(, a man by his deeds).
直訳:どんな木かは、木の実を見れば(、どんな人かは行いを見れば)わかる。

隗(かい)より始めよ/医者の不養生

手近なところから始めて広げていったほうがいいという意味から転じて、言い出した者から行動せよと言う意味(隗より始めよ)、また、自分で言い、正しいと思っていながらも、自分では実行しにくい(医者の不養生)という意味のことわざです。

Practice what you preach.
直訳:人に教えるように、自分も行動せよ

似ていることに関する日本のことわざ・慣用表現を英語で言うと?

蛙の子は蛙/此の親にして此の子あり/血は争えない

子供の性質や能力は親に似るもの、また、凡人の子は凡人だと言う意味(蛙の子は蛙)、また、この親がいるからこそこの子がいる(此の親にして此の子あり)、親の性質は子に受け継がれているものだ(血は争えない)という意味のことわざです。

此の親にして此の子ありは、本来はポジティブな意味だったようですが、現在はネガティブにもポジティブにも使われています。

英語の以下の表現も、ネガティブにもポジティブにも使われます。

The apple doesn’t fall far from the tree.
直訳:りんごは木から遠いところには落ちない。

また、以下のように同性同士のみで使える言い回しもあります。

Like father, like son.
Like mother, like daughter.
この父にしてこの息子あり
この母にしてこの娘あり

似た者同士

性質などがよく似ているという意味の慣用表現です。

be cut from the same cloth
直訳:同じ布地から裁断された
例:I can see why they’re friends. They are cut from the same cloth.
(あの子たちが友達なのがよくわかる。似た者同士だからね。)

瓜二つ

特に親子兄弟などで、顔かたちがそっくりであるときに使う慣用表現です。

be like two peas in a pod
直訳:さやの中の二つの豆
例:They are like two peas in a pod.
(彼らは瓜二つだ)

spitting image
直訳:生き写し、瓜二つ
例:He’s a spitting image of his grandfather.
(彼は、彼の祖父に瓜二つだ)

朱に交われば赤くなる

人は交際する友人によって、善悪どちらにも感化されるという意味のことわざ。

英語では、以下のとおりネガティブな意味だけを持つことわざがあります。

If you lie down with dogs, you will get up with fleas.
直訳:犬と寝れば、ノミと一緒に起きることになる。

ルー

他のことわざ表現も同じですが、有名な表現でみんなが知っているものなので、「if you lie down with dogs」だけなど、全部は言わず一部だけ言われることもよくあります。日本語でも「〜にはなんとやら」など、省略されるのと同じイメージですね。

類は友を呼ぶ

似た人どうしが集まって友達になりやすいという意味のことわざです。

Birds of a feather flock together.
直訳:同じ羽毛の鳥同士が一緒に集まる。

善悪は友をみよ

善人か悪人かは、付き合っている人をみれば如実に表れているという意味のことわざ。英語にも同じ意味のことわざがあります。

A man is known by the company he keeps.
直訳:人は、その友達を見ればわかる。

五十歩百歩/どっちもどっち

どちらも似たり寄ったりで論ずるに値しないという意味のことわざです。英語にも以下の表現があります。

six of one and half a dozen of the other
直訳:ある人にとっては6で、別の人にとっては1ダースの半分だ。

ルー

ロングマンにもあるように、ケンカなどの文脈で「どっちもどっちだ」という意味でも使われるようです。


tomayto, tomahto(トメイト、トマート)
たいした違いはない

ルー

tomatoの二つの発音を繰り返すことで、些細な違いだけで本質的には変わらないということを意味するイディオム表現です。

互角

双方の力量が同じ程度で、優劣の差がないという意味の慣用表現です。

neck and neck
例:They are neck and neck.
(彼らは互角だ)

an equal match

例:That was an equal match.
(あれは互角の勝負だった)

人選に関する日本のことわざ・慣用表現を英語で言うと?

適材適所

Horses for courses.
直訳:レース場には馬

ルー

主にイギリス英語圏で使われることわざのようです。ことわざ以外では「the right person in the right place」などと言われます。

餅は餅屋

餅は餅屋のものが一番美味しいことから、物事はその道の専門家にまかせるのが一番いいという意味のことわざです。

英語では、特にイディオムではありませんが、以下のように言われます。

leave it to an expert
直訳:専門家にまかせる
例:You should leave it to an expert.
(餅は餅屋だよ)

蛇の道は蛇

同類のすることは、同類の者ならばよくわかるという意味のことわざです。

It takes a thief to catch a thief.
直訳:盗人を捕まえるには盗人が必要だ。

自己責任・自分の行動次第だという意味の日本のことわざ・慣用表現を英語で言うと?

自業自得/身から出た錆

自分の行いの結果として自分が苦しむという意味のことわざです。自業自得は、本来は、良い行いが自分に返ってくるという意味もあるようですが、ネガティブに使われることが一般的なので、ここではネガティブな意味としています。

serve someone right
直訳:当然の仕打ちだ
例:Well, I’d say it serves him right, considering what he’s done.
(まあ、彼が今までしたことを考えれば、自業自得かな)

get what someone deserves
直訳:当然の報いを受ける
例:She got what she deserves.
(彼女にとっては自業自得だ)

brought on oneself
直訳:自分で自分に引き起こした
例:You brought it on yourself.
(それは自業自得だよ)

情けは人の為ならず/因果応報/人を呪わば穴二つ

人に対していい事をすれば巡り巡って良い事が返ってくる(情けは人の為ならず or 因果応報)、あるいは、人に対して悪い事をすれば自分にも悪いことが返ってくる(人を呪わば穴二つ or 因果応報)という意味のことわざです。

What goes around comes around.
直訳:出ていったものは返ってくる。

You only get out of it / life what you put into it.

直訳:自分がやったことしか、自分に返ってこない。

自分で蒔いた種

自分で悪い状況のきっかけを作ったということ、あるいは、自分の行動の結果なのだから自分で責任をとるべきだと言う意味のことわざです。

これは、実は英語由来のことわざなので、以下のようにそのままの表現が英語でも使われます。

As you sow, so shall you reap.
直訳:自分が種をまいたのだから、自分が刈り取るのだ。

ルー

shall youは、youとshallに倒置が起こった形です。倒置については以下の記事にまとめています。
【英語の倒置法を攻略しよう!】よく使うパターンと例文を詳しく紹介
その他、以下のようなことわざやイディオムもあります。

You’ve made your bed, now lie in it.
直訳:自分で自分のベッドを作ったのだから、そこに寝なさい。

fall on one’s sword
直訳:自分のつるぎのうえに落ちる(自分の過ちの引責(辞任)をする)
例:Executives were forced to fall on their swords.
(役員は引責辞任を強いられた)

魚心あれば水心

相手に好意を示す気があれば、こちらも好意を示す気になり、相手の出方次第だという意味のことわざです。

You scratch my back, (and) I’ll scratch yours
直訳:あなたが私の背中を掻いてくれれば、わたしはあなたの背中を掻く。

蒔かぬ種は生えぬ/犬も歩けば棒に当たる

原因がなければ結果も無い、というところから、何もせずには結果は得られないという意味(蒔かぬ種は生えぬ)、また、行動を起こすと、幸運であれ災難であれ、なにかしらの経験ができるという意味(犬も歩けば棒に当たる)のことわざです。

If wishes were horses, beggars would ride.
直訳:もしも願望が馬なのであれば、乞食も馬に乗るだろう。

ルー

if wishes were horses」だけで使われることもあります。何もせずに願望が叶うなら、貧しい人もすべてを手に入れているだろう、ということから、行動しないと願望は叶わない、というフレーズです。


Nothing comes from nothing.
直訳:無からは何も生じない。

人間関係に関することわざ・慣用表現を英語で言うと?

血は水よりも濃い

どんなに深い他人との繋がりよりも、血縁者との絆は強いという意味のことわざです。英語にも同じ表現があります。

Blood is thicker than water.

知らぬ神より身近な鬼

どんなに善い人でも知らないひとよりは、身近な人の方が頼りになるという意味のことわざです。英語では、「頼りになる」という意味合いではなく、「身近な敵(すでに知っている敵)の方が、知らない敵よりも御し易い」という意味で、以下のようなフレーズがあります。

Better the devil you know (than the devil you don’t ).
直訳(知らない悪魔より)知っている悪魔の方がいい。

ルー

あまり気に入らない人でも、馴染みがある分だけ、全く知らない人などとやり取りをするよりも良いという意味になります。

まさかの時の友こそ真の友

困った時に手を差し伸べてくれる友達こそ、本当の友達だという意味のことわざです。

A friend in need is a friend indeed.
直訳:困窮したときの友人は、本当に友達だ。

ルー

in need(困窮している)とindeed(本当に)が綺麗に韻を踏んでいることわざです。

去る者は日日に疎し

死んだ人は時間が経つにつれて忘れられていき、親しい人も交流がなくなると疎遠になっていく、という意味のことわざです。

英語では、人だけでなく物に対しても使える表現として以下のようなものがあります。

Out of sight, out of mind.
直訳:目に入らないものは、記憶からも消える。

親しき仲にも礼儀あり

親しくなることで遠慮がなくなり、礼儀がなくなることを戒めることわざです。

Good fences make good neighbors.
直訳:良い垣根が良い隣人を作る

また、これを裏返しから言ったものとして以下のようなことわざもあります。

Familiarity breeds contempt.
直訳:慣れは、軽蔑を生む

ルー

人などに慣れると、その粗(あら)が見えやすくなるという意味のフレーズです。

仲が悪いことに関する日本のことわざ・慣用表現を英語で言うと?

水と油

水と油が混じらないように、異質で仲が悪いものどうしを意味する慣用表現です。

East is east and west is west (and never the twain shall meet).
直訳:東は東、西は西(で、二つは永遠に出会わない)

目の上の瘤

地位や立場が自分と同等以上で、何かと目障りで邪魔になる存在を表す慣用表現です。

英語には、そのものの表現はありませんが、「何かといつも苦しめられる悩みの種」という意味で、以下の表現があります。

thorn in the side / thorn in one’s side
直訳:脇腹にささったトゲ

pain in the butt / ass
直訳:お尻の痛み

犬猿の仲/仲違いする/不和である

犬と猿のように互いにいがみ合い仲が悪いという意味の慣用表現です。英語には以下のようなイディオムがあります。

on bad terms
例:He is on bad terms with his father.
彼は、彼の父親と仲違いをしている。

世渡りに関する日本のことわざ・慣用表現を英語で言うと?

長い物には巻かれろ

自分より強いものや上位のものには従っておくのがいいという意味のことわざです。英語にも同じ意味で、以下のようなことわざがあります。

If you can’t beat them, join them.
直訳:勝ち目がないなら、仲間になってしまえ。

Better bend than break.
直訳:折れるよりも曲がる方がいい。

郷に入っては郷に従え

その土地や、社会的な集団に入るのであれば、その慣習にあった行動をとるべきだという意味のことわざです。

When in Rome, do as the Romans do.
直訳:ローマに行ったときは、ローマ人がするようにしろ。

恩を仇で返す

恩を受けた相手に対して、恩を返さずに逆に害になることをするという意味の慣用表現です。英語にも以下のことわざがあります。

Don’t bite the hand that feeds you.
直訳:餌をくれる手を噛むな。

触らぬ神に祟りなし/寝た子を起こすな

関わらなければ災いをまねくこともない、余計なことに手出しをするなという意味のことわざです。

Don’t poke the bear.
直訳:クマをつつくな。

Let sleeping dogs lie.
直訳:寝ている犬は寝かせておけ。

If it ain’t broke, don’t fix it.
直訳:壊れていないなら、なおすな。

If you play with fire, you’ll get burned.
直訳:火遊びをすれば火傷をする( = 不必要なことはするな。)。

Curiosity killed the cats.

直訳:好奇心は猫を殺す(= 好奇心は身を滅ぼす)。

知らぬが仏

不快な事実も知らなければ仏のように心が平静でいられることから、知らないほうが気楽で幸せという意味のことわざです。英語には以下のようなことわざがあります。

Ignorance is bliss.
直訳:無知は幸福

相手のない喧嘩はできぬ

相手がいなくては喧嘩ができないことから、喧嘩の相手になることを戒めることわざです。

It takes two to make a quarrel.
直訳:口喧嘩には二人必要。

ルー

喧嘩はどちらにもそれなりに責任があるという意味になります。同じように、以下のフレーズも良く使われます。


It takes two to tango.

直訳:タンゴを踊るには二人必要。

Two wrongs don’t make a right.
直訳:悪い行いが二つあれば、正しくなるわけではない(= 相手が先にやってきたからといって、やりかえすことが正しいことにはならない)

己の欲せざる所は人に施すこと勿れ

自分がして欲しくないことは、他人にもしてはならないという意味のことわざです。

Do (un)to others as you would have them do (un)to you.
直訳:自分にしてほしいことを他人にもせよ

Do as you would be done by.

直訳:自分にしてほしいことを他人にもせよ

あちらを立てればこちらが立たず

一方に良いようにすれば、他方には悪くなり、両方が両立するのは難しいという意味のことわざです。

You can’t run with the hare and hunt with the hound.
直訳:野うさぎと一緒に逃げながら、猟犬と一緒に狩りをすることはできない(= 利害が衝突する人たちがいる場合、両方をサポートすることはできない)

また、聖書からとった以下のフレーズも、否定系で、 二つのことの間で注意や努力、忠誠心を割いていれば、どちらにも適切に対応できないという意味で使われます。

serve two masters
直訳:二人の主人に仕えることはできない
例:You need to pick a side. You simply can’t serve two masters.
(どちらにつくかを選ばないと。あちらを立てればこちらが立たずなのだから。)

鬼の居ぬ間に洗濯

怖い人や気兼ねしなければならない人がいないうちに、思う存分くつろぐという意味の慣用表現です。

英語では、同じ意味ではありませんが、似たようなことわざとして、「上司や監督する人がいないと、みんな好き放題をする」という、上司・監督者不在の状況を戒める意味のことわざがあります。

While the cat’s away, the mice will play.
直訳:猫がいないと、ネズミは遊ぶ。

憎まれっ子世に憚る/正直者が馬鹿を見る

人から憎まれるような子が、世間に出るとかえって幅をきかせる(憎まれっ子世に憚る)、悪賢いものがうまく立ち回って得をするのに対し、正直者は損をするという(正直者が馬鹿を見る)という意味のことわざです。

英語には、類似のことわざとして以下のようなものがあります。

The devil looks after his own.
直訳:悪魔は自分の手下の面倒見がいい。

Bad money drives out good.
直訳:悪貨は良貨を駆逐する。

一寸の虫にも五分の魂

どんなに弱小なものにも、それなりの意地があり、馬鹿にしてはならないという意味のことわざです。英語では、似た意味のことわざとして以下のことわざがあります。

(Even) a worm will turn.
直訳:虫(でさえ)も反撃する(おとなしい人でも、しつこく刺激すれば怒る)

お金に関する日本のことわざ・慣用表現を英語で言うと?

金がものを言う/地獄の沙汰も金次第

金銭や財力が、様々な事を解決する、という意味のことわざです。

Money talks
直訳:金がものを言う

A golden key can open any door

直訳:金の鍵はどんなドアも開けられる

金にものを言わせる

お金を積んで自分の意のままにものごとを動かすという意味のことわざです。英語でも、似た表現に以下のようなものがあります。

Throw money at
直訳:〜に金を投げる
例:Whenever he has a problem, he throws money at it.
(彼は問題が起こるといつも、金にものを言わせて解決しようとする)

ルー

実際に解決するというよりも、解決しようとするというニュアンスです。

只より高いものはない

無料で何かをもらうと、そのぶんお礼にお金がかかったり無理な頼みごとをされたりして、結局は負担が大きくなるという意味のことわざです。

There is no such thing as a free lunch.
直訳:無料の昼食などというものはない。

切羽詰まることに関する日本のことわざ・慣用表現を英語で言うと?

溺れる者は藁をも摑む

溺れそうになっている人(切羽詰まっている人)は藁のように頼りにならないものでも掴むという意味のことわざです。英語にもそのまま同じことわざがあります。

A drowning man will clutch at a straw.
直訳:溺れる人は、藁を掴む。

また、苦しいときは、助けになるものはなんでも採用するという意味で、以下のような慣用表現もあります。

any port in a storm
直訳:嵐の中ではどんな港でも
例:When people are driven into a corner, they’ll choose any port in a storm.
(人は追い詰められば、どんな助けにもすがるだろう)

背に腹はかえられぬ/噓も方便

大事なことのためには、他のことが犠牲になるのは仕方ない(背に腹はかえられぬ)、嘘は良いことではないが、良い結果を得るために時には必要だ(噓も方便)、という意味のことわざです。

英語には類似の表現として以下のようなものがあります。

All’s fair in love and war.
直訳:恋と戦では、すべてがフェア。

The end justifies the means.

直訳:目的は手段を正当化する。

Beggars can’t be choosers.

直訳:恵んでもらう側には選択権がない(= 贅沢は言えない)。

梯子を外す

先に立って物事にあたっていたのに、仲間がいなくなって孤立するという意味のことわざです。英語では、急に援助を断たれるといった意味で以下のようなイディオムがあります。

pull the rug out (from under someone)
直訳:(人の足元から)絨毯を引き抜く

鳩が豆鉄砲を食ったよう

突然のことに驚き、唖然とする様子を表す慣用表現です。英語では、「驚きや恐怖で何も考えられない」という意味のイディオムとして、同じように動物を使った以下の表現があります。

(be like) a deer / rabbit (caught) in the headlights
ヘッドライトに照らされたシカ/ウサギ(のような)

苦労・努力・困難に関する日本のことわざ・慣用表現を英語で言うと?

棚から牡丹餅

苦労をせずに思いがけず利益を得るという意味のことわざ。英語にも似た表現があります。

Pennies from heaven
Manna from heaven
天与の幸い

ルー

Manna from heavenは、聖書で、イスラエルの民が天から与えられた食物「マナ」にちなんだ表現です。


land in (one’s) lap
直訳:膝に着地する
例:The new job basically just landed in my lap.
(新しい仕事はまさに棚から牡丹餅で手に入れた。)

fall from the sky
直訳:空から落ちてくる
例:In this job, you need to work hard. Luck just doesn’t fall from the sky.
(この仕事では、努力が必要だ。棚から牡丹餅は落ちてこない。)

windfall
風で落ちた果実/思いがけない収入

身を粉にする

苦労して働くという意味の慣用表現です。

work one’s tail off
直訳:尻尾が切れるほど働く

work one’s fingers to the bone

直訳:指が骨になるほど働く

無駄骨を折る

頑張ってやったことが結果にならず、無益な苦労をするという意味の慣用表現です。

spin one’s wheels
空回りする・無駄な努力をする

chase one’s tail
直訳:自分の尻尾を追いかける

go in vain
(努力などが)無駄になる

all for naught
無駄である
例:It feels like what I’m trying to do is all for naught.
(自分がやっていることが、無駄骨のように感じる)

一難去ってまた一難

一つの災難が去って、また次の災難が降りかかるという意味の慣用表現です。

can’t catch a break
直訳:息もつけない
例:Wow, look at the poor guy. He can’t even catch a break.
(あぁ、彼をみてごらんよ。かわいそうに、一難去ってまた一難だ。)

ルー

can’t catch a breakは、文字どおり「息つく暇もない(ほど忙しい)」というときにも使います。

Out of the frying pan into the fire.

直訳:フライパンを出て、火の中に入る

泣きっ面に蜂/踏んだり蹴ったり

不幸なことが重なるという意味の慣用表現です。

add insult to injury
直訳:怪我をさせた(ひどい目に合わせた)上に侮辱をする
例:The way they treated her added insult to injury.
(彼らの彼女への態度がまた、彼女にとっては踏んだり蹴ったりだった)。

It never rains, but it pours.
直訳:雨が降った時には必ず土砂降りだ。

Bread always falls buttered side down.

直訳:パンが落ちるときは、必ずバターを塗った面が下になって落ちる。

嵐の前の静けさ

大きな出来事が起きる前の、不気味なほど静かな様子を表す慣用句です。英語にもそのまま同じ表現があります。

the calm before the storm
直訳:嵐の前の静けさ

艱難汝を玉にす(かんなんなんじをぎょくにす)

人は困難を乗り越えることによって立派な人間になるという意味のことわざです。

Adversity and loss make a man wise.
直訳:逆境が人を賢くする。

What doesn’t kill you makes you stronger.
直訳:あなたが死なない程度のものであれば、あなたを強くする( = 死なない程度の経験は、人を強くする)。

針穴に糸を通すような

集中力が要ること、または困難なこと全般に使われる表現です。

英語でも、困難なことを表すのに針の穴を持ち出す表現があります。

(pass) through the eye of a needle
直訳:針の穴を通す
例:Escaping from the prison is like passing through the eye of a needle.
その刑務所から脱獄するのは針穴に糸を通すような行為だ(= 極めて困難だ)。

峠を越す

物事の一番盛んな時期、または一番危うい時期を越すという意味の慣用表現です。

英語では、後者の「危機を脱する」という意味で、「峠」と同じような「hump」という言葉を使った表現があります。

ルー

ここでのhumpは、丘という意味です。また、ラクダのコブなど、少し盛り上がった丸い部分にも使われます。

get over the hump
直訳:丘を越える

寝耳に水/青天の霹靂

突然、思いがけない出来事に出くわすという意味の慣用表現です。英語では、出し抜けに・突然という意味の慣用表現として以下のようなものが使われます。

ルー

out of the blue」「a bolt from the blue」「out of the clear blue sky」など青天の霹靂の「青天」と同じ「blue」が使われているのが面白いですね。

(a bolt) out of the blue / (a bolt) from the blue
out of the blue clear sky
out of nowhere
out of left field

虎穴に入らずんば虎児を得ず

虎の子を得ようとするなら、虎の巣穴に入らなければならないことから、大きな成功をするためには危険を冒さなければならないという意味のことわざです。

No pain, no gain.
直訳:痛み無くして、得るものなし

You can’t make an omelette without breaking eggs.

直訳:卵を割らなければオムレツは作れない( = 何かの犠牲を払わなければ目的を達成することはできない)

Fortune favors the bold.

直訳:幸運は勇者を好む(= 勇気を持って行動する人に幸運がやってくる)

五里霧中

物事の事情が良くわからず、深い霧の中のように方向を見失っているという意味の四字熟語です。

all at sea
例:In the beginning, I was all at sea, not knowing what to do.
(最初は、五里霧中で、何をすれば良いのかわからなかった)

lose one’s bearings

直訳:自分のいる方角を見失う
例:I felt like I lost my bearings, and didn’t know what to do.
(五里霧中のように感じて、何をすれば良いかわからなかった)

ルー

one’s bearingsで、自分のいる方角という意味になります。get one’s bearingsは、自分のいる位置(置かれた状況)を知るという意味になります。

身の毛がよだつ

恐怖や気味の悪さのために体の毛が逆立つようにゾッとするという意味の慣用表現です。英語にも「身の毛 = hair」を使った表現があります。

make (one’s) / the hair stand up on the back of one’s neck
直訳:人の首の後ろの毛を逆立てる
例:The story made the hair stand up on the back of neck.
(その話を聞いて身の毛がよだった)

hairy
身の毛もよだつ、危険な、やばい

ルー

ちなみに鳥肌が立つは、「give someone goosebumps」で、「It gave me goosebumps(鳥肌が立った)」というように使い魔す。こちらは、日本語と同じくポジティブにもネガティブにも使います。

大きいものの中の小さいものに関することわざ・慣用表現を英語で言うと?

氷山の一角

氷山のうち海上に見えているのはごく一部であることから、表に現れているのは、好ましくない事柄のごく一部にすぎないという意味の慣用表現です。英語にも同じ表現があります。

the tip of the iceberg
例:That’s just the tip of the iceberg.
(それはまだ氷山の一角だ。)

塵も積もれば山となる

わずかなものでも、多くつもり重なれば高大になるという意味のことわざです。

every little (bit) helps
直訳:すべての小さい貢献が(ゴール達成の)助けになる

It all adds up
.
直訳:すべてのものが足されていく
例:All four of us are spending as we want, so it all adds up.
(私たち4人がみんな好きなようにお金を使っているんだから、塵も積もれば山となるだよ。)

千里の道も一歩から

どんな大きな事も小さな一歩から始まるという意味のことわざです。中国のことわざが元になっており、英語にも同じことわざが定着しています。

A journey of thousand miles begins with a single step.

性格・趣味嗜好に関する日本のことわざ・慣用表現を英語で言うと?

蓼(たで)食う虫も好き好き

苦い蓼(タデ)を好んで食べる虫がいるように、人の好みはそれぞれだという意味のことわざ。英語にも似た意味のことわざがあります。

Beauty is in the eye of the beholder
美は見る者の目に宿る(美は主観的なものだ)

One man’s junk is another man’s treasure.
ある人にとってのゴミでも、別の人にとっては宝だ。

There’s no accounting for tastes.
人の好みは説明できない。

十人十色

好みや考えはひとそれぞれ違うという意味のことわざ。英語にも似たことわざがあります。

To each their own.
ひとそれぞれだ。

Different strokes for different folks.

何が響くかは人による。

小さい頃の性格や育ち方に関することわざ・慣用表現を英語で言うと?

三つ子の魂百まで/雀百まで踊り忘れず

子供の頃の性格は年を取っても変わらないという意味のことわざです。英語では同じ意味で以下のような表現があります。

A leopard can’t / doesn’t change its spots.
直訳:ヒョウは自分の模様を変えられない/変えない。

As the twig is bent, so grows the tree.

直訳:小枝を曲げれば、その通りに木が育つ。

The child is father to the man.

直訳:その子がこの男の父親である。

老い木は曲がらぬ/矯める(ためる)なら若木のうち

老人の強情な様子、また、直すべきところは若いうちに直しておかないと年を取ってからは直りにくいという意味のことわざです。

You can’t teach an old dog new tricks.
直訳:老いた犬に新しい芸を教えることはできない。

大器晩成

大きな器は完成に時間がかかることから、偉大な人は大成するまでに時間がかかるという意味のことわざです。

late bloomer
直訳:遅咲き

かしこさに関することわざ・慣用表現を英語で言うと

目から鼻へ抜ける

頭の回転が早く、物事の判断が早く抜け目がないという意味のことわざです。

fast on one’s feet
直訳:足で動くのが早い
例:She’s very fast on her feet.
(彼女はとても頭の回転が早い)

quick-witted
直訳:頭の回転がいい

一を聞いて十を知る

一部を聞いただけで全てを理解できるように、理解力があり賢いという意味のことわざです。

英語では、このような場合には、単に「smart」「brilliant」「quick」など、賢い、理解が早いと言われることが多いと思います。

一方、英語にも似た意味のことわざはあります。

A word to the wise is enough.
賢者には一言で足りる。

ただ、これは、上記のように全文で使われるよりも、「A word to wise」部分だけで使われ、「一言だけ言わせてもらえば」「一言だけ言えば(察しのいい人にはわかると思うけど)」というような感じで、アドバイスの前に使われる慣用的なフレーズになっています。
参考:The Free Dictionary “Word to the wise

例:A word to the wise: you should listen to what he says with a grain of salt.
一言だけ言わせてもらうと、彼の言葉は話半分に聞いておいた方がいいよ。

多芸は無芸/器用貧乏

多芸の人は、かえって一つのことに精通しにくく、すぐれた芸を持たないという意味のことわざです。

Jack of all trades, master of none.
色々なことができるが、どの分野でも専門家ではない人

見た目に関することわざ・慣用表現を英語で言うと?

見目より心

人は容貌よりも、心が美しいのが大切だという意味のことわざです。

Handsome is as handsome does.
直訳:ハンサムとは、その人の振る舞いによるものだ(= どのような振る舞いをするかの方が、見た目よりも大切である)

人は見かけによらぬもの

人は外見だけからではわからない面を持っており、外見だけでは判断できないという意味のことわざです。

Don’t judge a book by its cover.
直訳:表紙だけで本を判断するな

Appearances can be deceptive.

直訳:見た目はあてにならない

Clothes do not make the man.

直訳:衣服は人を作らない

また、「見かけよりもすごい」というニュアンスで、以下のようなフレーズも使われます。

more than meets the eye

直訳:目に見える以上のものがある
例:It feels like there is more to him than meets the eye.
(彼は、見かけよりもすごいように感じる)

タイミングに関する日本のことわざ・慣用表現を英語で言うと?

鉄は熱いうちに打て

日本語には、「物事には時期があり好機を捉えた方がいい」という意味のほかに、「人は柔軟な若いうちに鍛えるのがいい」と言う意味もあることわざです。

英語の場合は同じ表現がありますが、意味としては前者の使われ方(好機を捉えた方がいい)をします。二つ目の意味(若いうちに鍛える)については、「老い木は曲がらぬ」をご覧ください。

Strike while the iron is hot.

また、同じく「好機を逃すな」という意味で以下のようなことわざもあります。

Make hay while the sun shines.
直訳:日が照っているうちに干し草を作れ

思い立ったが吉日/善は急げ

何かを思い立ったら、すぐに実行するほうがいいという意味のことわざです。

There is no time like the present.
直訳:今ほどいい時間はない。

急がば回れ

急ぐ時は、危険な近道よりも、遠回りでも安全確実な道のほうがいいという意味のことわざです。

Slow and steady wins the race.
直訳:ゆっくり確実にやれば競争に勝つ

急いては事を仕損じる/短気は損気

焦ってやると失敗する、落ち着いてやったほうがいいという意味のことわざです。

Haste makes waste.
直訳:慌てると無駄を作る。

ルー

これもhastewasteが韻を踏んだことわざです。

西から日が出る/石に花咲く

絶対にあり得ない、という意味のことわざです。

When pigs fly
直訳:豚が空を飛ぶとき

似たような表現に、以下のようなものもあります。これは、絶対にない、というよりは少しゆるい表現で、「まずない」という感じです。

Eat one’s hat 

直訳:(もしそうなったら)帽子を食べてみせる( = とても可能性が低い)
例:If that proves to be true, I’ll eat my hat.
(それが本当と証明されるなんてことはまずあり得ないよ)

泥舟から逃げる

船が沈没する前に逃げる、つまり組織などが崩壊する前に逃げるという意味の慣用表現です。英語にも、同じ意味で以下のことわざがあります。

Get out while the going (getting) is good.
直訳:状況が良いうちに逃げ出せ

ほとぼりが冷める

事件などの後の興奮や関心がうすれて落ち着くという意味のことわざです。

The dust settles
直訳:空中のホコリが落ちて落ち着く
例:We should wait until the dust settles.
(ほとぼりが冷めるまで待ったほうがいい)

blow over
例:Once this has blown over, we’ll visit them.
(これが落ち着いたら、彼らを訪ねよう。)

折に触れて/事あるごとに

機会があればいつも、という意味の慣用表現です。

at every turn
全ての曲がり角で

at every juncture / at each juncture
全ての時点で

今日の一針 明日の十針

今日であれば一針で縫えることろを、明日になればほころびが大きくなって十針必要になるということから、先延ばしにすると負担が増えるという意味のことわざです。英語にも同じ表現があります。

A stitch in time saves nine.
直訳:適切な時に縫った一針は、9針の手間を省く。

この他、一時的には痛みを伴うかもしれないが、それを早く終わらせることで痛みを短くできるという意味で以下のような慣用表現も使われます。

rip off the band-aid

直訳:バンドエイドを剥がす
例:I’m just going to rip off the band-aid and break it to him.
(一時の苦しみを耐えて思い切って彼に伝えることにするよ。)

早起きは三文の徳

早起きをすると色々ないいことがあるという意味のことわざです。

The early bird catches the worm.
直訳:早く来た鳥が、虫をつかまえる

Early to bed and early to rise, makes a man healthy, wealthy and wise.

直訳:早寝早起きは、人を健康に、裕福に、そして賢くする。

二度ある事は三度ある

二度あったことは、必ずもう一度ある、物事は繰り返されると言う意味のことわざ。英語では以下のことわざがあります。

Things come in three.
物事は3つ揃ってやってくる。

三度目の正直

1度目や2度目の結果はあてにならなくても、3度目の結果は尊重しなければならないという意味から転じて、物事が3回目には期待通りの結果になるという意味で使われることわざ。英語にもまさに同じ意味のことわざがあります。

Third time’s the charm
Third time lucky

終わり良ければすべて良し

物事は最終的な結果がよければ、途中の過程は問題にならないという意味のことわざです。シェークスピアの戯曲のタイトルがもとになっているため、英語にもまったく同じ表現のことわざがあります。

All’s well that ends well.

始め良ければ終わり良し

物事は始めがうまくいえば、すべて順調に進むという意味のことわざです。英語にも同じ表現があります。

A good beginning makes a good ending.
直訳:良い始まりは、良い終わりを作る。

覆水盆に返らず/後の祭り

一度したことはもとには戻せない、取り返しがつかない(覆水盆に返らず)、時期的に手遅れである(後の祭り)と言う意味の慣用表現です。

英語には以下のような表現があります。

It’s no use crying over spilt milk.
直訳:こぼしたミルクに関して泣いても仕方がない。

You can’t unscramble the scrambled egg.
/ You can’t unscramble an egg.
直訳:スクランブルエッグを元どおりにすることはできない。/割った卵は元には戻せない。

What’s done is done.

直訳:済んだことは済んだことだ。

shut / close the stable / barn door after the horse has bolted.

直訳:馬が逃げ出してした後に、馬小屋の戸を閉める

準備・慎重さに関する日本のことわざ・慣用表現を英語で言うと?

羹に懲りて膾を吹く(あつものにこりてなますをふく)

熱いものを飲んでやけどしたので冷たいものも口で吹いて冷ますようになる、ということから、失敗に懲りて必要以上に警戒心を持つことを意味する慣用表現です。

Once bitten, twice shy.
直訳:一度噛まれると、二度目は用心する。

案ずるより産むが易し

物事はあれこれ心配するより、実際やってみれば案外容易いものだという意味のことわざです。

英語でも、取り越し苦労をするな、という意味で以下のようなことわざがあります。

Don’t cross a bridge until you come to it.
直訳:橋に来るまで渡るな。

Don’t meet troubles half-way

直訳:苦労を道の途中まで迎えに行くな

ルー

meet something / someone half-wayで、物理的に中間地点で会うという意味になります。また、比喩的に、歩み寄る、妥協するという意味でも使われます。

石橋を叩いて渡る

強固に見える石橋でも、叩いて安全を確認してから渡るという意味の慣用表現です。

Never test the depth of water with both feet.
直訳:川の深さを測るのに、両方の足を川に入れてはならない

Look before you leap. 

直訳:跳ぶ前に、見よ

危ない橋を渡る

危険な手段をとるという意味の慣用表現です。

walk / tread a tightrope
直訳:綱渡りをする(失敗が許されないような中で慎重にことを運ぶ)

ルー

なお、tread a fine / narrow / delicate line / path between A and B というと、両方のバランスを見ながら慎重にことを運ぶという意味になります。


また、以下のような表現もあります。

out on a limb
直訳:枝の上に乗る

ルー

木の幹ではなく張り出した枝の上に身を預けて木の実などをとろうとする = 孤立無援で、賛同者がいないような中でリスクをとって自分の意見を言う、という意味になります。

例:She went out on a limb to assert her opinion.
(彼女は、あえてリスクをとって自分の意見を主張した。)

stick out one’s neck

直訳:首を突き出す(あえて危険を冒す)

転ばぬ先の杖/備えあれば憂いなし/後悔先に立たず

事前に熟考や準備をすべきという意味のことわざです。

It’s better to be safe than sorry.
直訳:後で後悔するより安全でいたほうがいい

Prevention is better than cure.
直訳:予防の方が治療より良い

An ounce of prevention is worth a pound of cure.
直訳:1オンスの予防は、1ポンドの治療に値する

He who fails to plan, plans to fail.
直訳:計画をしない者は、失敗を計画している。

Keep your powder dry.
直訳:(いつでも使用できるように)火薬を乾いた状態に保て

変化に関する日本のことわざ・慣用表現を英語で言うと?

始めあるものは必ず終わりあり

All things must pass.
すべてのものは終わりを迎える。

また、楽しいこと・良いことに限定して使う以下のようなフレーズもあります。楽しいイベントなどのあとに「名残惜しいですが」というようなニュアンスで使われることがあります。

All good things must come to an end.
楽しいこと・良いことはいつまでも続かない。

盛者必衰

世の中は無常なので、今栄えている者や事柄も必ず衰退するという意味のことわざです。

What goes up must come down.
直訳:上がったものは必ず下がる。

驕れる者久しからず

地位などを鼻にかけておごり高ぶる者は、長続きせず、やがて没落するという意味のことわざです。

Pride comes before a fall.
直訳:没落の前には驕りがある。

悪銭身につかず

悪いことで手に入れたお金は、すぐに使われてしまうという意味のことわざです。

英語では、「悪いことで身につけた」という意味はなく、簡単に手に入れたお金(や物)はすぐになくなる、と言う意味のことわざがあります。

Easy come, easy go.
直訳:簡単に手に入れたものは、簡単になくなる。

転石苔を生ぜず/流水腐らず、戸枢螻せず(りゅうすいくさらず、こすうろうせず) 

「転石苔を生ぜず」には、2つの意味があります。

まず一つ目が、活発に動く人は生き生きしているという意味。この意味では他には「流水腐らず、戸枢螻せず 」(流れている水が腐ったり、開閉の多い扉の軸が虫に食われたりすることがないことから、活動していると淀まないという意味)ということわざがあります。

ルー

アメリカではこちらのポジティブな意味で使われることが多いようです。参考:WordReference.com

Rolling stones gathers no moss.
直訳:転がる石は苔を集めない

Don’t let the grass grow under your feet.

直訳:足の下に草が生えないようにせよ

転石苔を生ぜず/石の上にも三年

「転石苔を生ぜず」のもう一つの意味は、転居や転職を繰り返して一つところに落ち着かない人は成功しない、という意味です。

ルー

イギリスではこちらのネガティブな意味で使われることが多いようです。

Rolling stones gathers no moss.

実力に関することわざ・慣用表現を英語で言うと?

弘法筆を選ばず

その道の達人や名人は、道具の良し悪しを問題にしないという意味のことわざです。

A bad workman always blames his tools.
直訳:下手な職人は、いつも自分の道具のせいにする。

河童の川流れ/弘法にも筆の誤り/猿も木から落ちる

名人や達人も、油断して失敗することがあるという意味のことわざです。

Even Homer (sometimes) nods.
直訳:ホメロスでさえ(時には)居眠りをする。

ルー

偉大な詩人であるホメロスでさえ、詩の暗唱中に居眠りをする(= 居眠りをしているかのように詩が上手くない部分が出る)というところから来たフレーズです。

鳥無き里の蝙蝠/井の中の蛙大海を知らず

優れた人がいない場所では、つまらない人が威張っている、つまらない人でも威張れる、という意味のことわざです。

In the country of the blind, the one-eyed man is king.
直訳:盲目の人の国では、一つの目の者が王だ。

空き樽は音が高い/能無しの口叩き/浅瀬に仇波

中身のない人ほどよくしゃべるという意味のことわざです。

「空き樽は音が高い」は中身の詰まった樽よりも中身がない樽の方が音が響くことに由来することわざですが、英語にも同じ表現があります。

An empty vessel makes much noise.
直訳:空の容器はたくさん音を立てる。

弱い犬ほどよく吠える/張り子の虎

実力のない人ほどむやみに威嚇するという意味のことわざです。日本の「弱い犬ほどよく吠える」は、英語にも同じ表現のことわざがあります。

Barking dogs seldom bite.
直訳:吠える犬はめったに噛まない。

体裁を繕う/表を繕う/装う

外に見える体裁などを整えて、中身とは違うように見せることを意味する慣用表現です。

put up a front / facade
外観を作る
例:She puts up a tough front, but she’s actually very sweet.
(強そうに装っているけど、彼女は本当はとても優しい。)

暇ほど毒なものはない/小人閑居して不善をなす

暇を持て余すとろくなことを考えない(暇ほど毒なものはない)、また、つまらない人間が暇でいるとろくなことをしない(小人閑居して不善をなす)という意味のことわざです。

An idle brain is the devil’s workshop.
直訳:暇な頭は悪魔の仕事場だ。

Idle hands are the devil’s workshop.
直訳:暇な手元は悪魔の仕事場だ。

能ある鷹は爪を隠す

実力のある人ほど、それをむやみにひけらかさないという意味のことわざです。英語にも類似の表現があります。

Still waters run deep.
直訳:静かに流れる川は深い

ルー

英語では、口数が少ない人は、深い考えを持っていたり、物事をよく知っていたりするという意味になります。

本調子でない

いつもの調子ではないという意味の慣用表現です。日本語では、パフォーマンスなどがいつもの調子ではない、という場合と、病み上がりなどで体調が戻っていないという意味、両方に使われますが、英語ではそれぞれ別の表現が使われます。

以下は前者(パフォーマンス)の例です。

(thrown) off one’s game
直訳:自分のゲームから外れている(外されている)
例:She seems to be a bit off her game today.
(彼女は今日はいつもの調子が出ないみたいだね)

ルー

体調についての場合は、「still not fully recovered 」「still not feeling normal」などと言われます。

虎の威を借る狐

他の人の威光を借りて威張る小物を意味することわざです。英語で、そのもののことわざなどはありませんが、似たような概念の表現としては、以下のものがあります。

name-dropping
直訳:有名人やブランドの名前を敢えてほのめかす
例:He always name drops and looks too desperate to impress people.
(彼はいつも有名人の名前を出してきて、人からすごいと思われたくて必死に見える。)

Leverage the name of others
直訳:他人の名前を利用する

イソップ童話をベースに、以下のような表現もありますが、他人の威光を利用するというよりは、自分自身の威圧的な態度などで自分を実際よりよく(強く)見せようとすること全般を言う表現となり、ニュアンスが異なります。

Ass in a lion’s skin
直訳:ライオンの皮をかぶったロバ

人頼み

他人の力に頼ることを意味する慣用表現です。

英語にも、有名な人や才能がある人・組織などと親しくして成功にあやかろうとする意味で、以下の表現があります。

hitch one’s wagon to
直訳:自分のワゴンを〜につなげる
例:You need to be careful if you’re trying to hitch your wagon to political figures.
(有名政治家と親しくなってあやかろうとするなら気をつけたほうがいい)

賢いやり方、愚かなやり方に関する日本のことわざ・慣用表現を英語で言うと?

一石二鳥

一つの行為で二つの利益を得るという意味のことわざ。英語にも同じことわざがあります。

Kill two birds with one stone.

二兎を追う者は一兎をも得ず/虻蜂取らず

両方のものを追いかけると両方得られないと言う意味のことわざ。英語では類似の表現として以下のことわざがあります。

Between two stools one falls to the ground.
直訳:二つの椅子のどちらかにも座ろうとして間に座れば、地面に落ちてしまう。

You can’t have your cake and eat it too.
直訳:ケーキを食べて、なおケーキを手元に置いておくということはできない。

ルー

どちらもとることはできないので、どちらかにしないといけないというニュアンスです。

取らぬ狸の皮算用

まだ捕まえていない狸の皮を打ったときの売り上げの計算をすることから、手に入るかわからない不確実なものをあてにして計画を立てることを意味することわざです。

count one’s chickens before they hatch
直訳:卵から雛がかえる前に、鶏を数える

船頭多くして船山に上る

指示する人間(船頭)が多すぎると、混乱が生じて見当違いの方向に物事が進んでしまうという意味のことわざです。

Too many cooks spoil the broth.
直訳:コックが多いと、スープの味がダメになる。

角を矯めて牛を殺す

牛の角が曲がっているのを直そうとして牛を死なせてしまうことから、少しの欠点を直そうとして全体をだめにしてしまうという意味の慣用表現です。

英語にも、少しニュアンスは違いますが類似の表現があります。

throw the baby out with the bathwater.
直訳:風呂水と一緒に赤ん坊を捨ててしまう

ルー

無駄なものを捨てようとして、価値のある大切なものも一緒に捨ててしまうという意味になります

木を見て森を見ず

物事の細部に気を取られて、全体を見失うという意味の慣用表現です。英語にも同じ表現があります。

miss / can’t see forest for the trees
直訳:木のせいで森を見失う/森が見えない

過ぎたるは猶及ばざるが如し

何事も、ほどほどが大切で、やりすぎることは、足りないのと同じくらい良くないということわざです。英語にも以下のようなことわざがあります。

Best is the enemy of the good.
直訳:最善は、善の敵だ(= 完璧を求めすぎると、善い結果が得られない)

よく剛を制す

柔軟なものは、そのしなやかさを利用して、かたくて強いものを受け流し、勝利するという意味のことわざです。

英語には類似の表現として以下のようなものがあります。

You can catch more flies with honey than with vinegar.
直訳:酢よりも蜂蜜の方がたくさんのハエを捕まえられる。

ルー

厳しく高圧的に要求するよりも優しく丁寧に接した方が、人を説得できるという意味になります。

三十六計逃げるに如かず/逃げるが勝ち

形勢が不利になった時は、あれこれ考えるよりも逃げるのが一番いいという意味のことわざです。

He who fights and runs away, may live to fight another day.
直訳:戦って逃げる者は、生きてまた別の日に戦えるかもしれない。

また、「逃げる」ということには限定されませんが、必ずしも戦いに出向くことが最善とは限らないというような意味で使えるフレーズとして、以下のような表現もあります。

Discretion is the better part of valor.
直訳:勇気の大部分は、慎重さだ(= 不必要に危ない事をやるよりも、慎重になる方がいい)

衆力功あり/三人寄れば文殊の知恵

一人の力よりも、多数の人の力を合わせると物事が成功しやすい(衆力功あり)、凡人でも三人集まれば良い案が浮かびやすい(三人寄れば文殊の知恵)という意味のことわざです。

Many hands make light work.
直訳:人の手が多いと仕事が楽になる。

Two heads are better than one.

直訳:二人の頭は一人よりも良い。

下手な鉄砲も数打てば当たる

下手でも数多く試みればまぐれ当たりをすることがあるという意味のことわざです。

英語には類似の表現として、ランダムに適当なことを色々と試しにやってみて、何が受け入れられるか、うまくいくかををみるという意味で、以下のような表現があります。

Throw everything / it / things against the wall and see what sticks.
直訳:壁にものを投げつけて、何がくっついて残るかを見てみる。
例:Well, then let’s just throw these against the wall and see what sticks.
(じゃあ、全部試しにやってみて、どれかうまくいくものがあるか見てみよう。)

狡兎三窟(こうとさんくつ)

ずる賢いうさぎは、身を守るために、隠れるための穴を3つ用意しているという意味の四字熟語です。身を守るための策や逃げ道をいくつも用意しておくということ、また、ずる賢い人は身に迫った危険を逃れるのがうまいという意味でも使われます。

英語の場合、ずる賢いという意味はなく、もっとニュートラルに、特に投資などでリスクを分散した方がいいという意味で以下のフレーズが使われます。

Don’t place all your eggs in one basket.
直訳:卵は一つの籠に盛るな。

ミイラ取りがミイラになる

誰かを探したり説得したりするために出かけていった人が、そのまま探されたり説得されたりする立場になるという意味の慣用表現です。

英語では、「ミイラとりがミイラにならないように(相手に影響されて取り込まれないように)」という表現と同じような意味のことわざとして、以下のようなものがあります。

He who sups with the devil should have a long spoon.
悪魔と同じ釜の飯を食う人は、柄が長いスプーンを持つべきだ。

ルー

柄の長いスプーンで食べれば、悪魔から距離をとることができるという意味になります。

食わず嫌い/物は試し

やってもみないで物事をだめだと決めつけること(食わず嫌い)、また、物事は、実際にやってみないとその良し悪しはわからないということ(物は試し)を意味することわざです。

Don’t knock it until you’ve tried it. 
直訳:自分で試すまではけちを付けるな。

The proof of the pudding is in the eating.
プリンの品定めは、食べることにある(= 試してみないと、物事の良し悪しは判断できない)

御株を奪う

他の人の得意とするところをやってしまうと言う意味の慣用表現です。

steal someone’s thunder
直訳:人の雷を奪う
例:I didn’t mean to steal your thunder.
(御株を奪うつもりはなかったんだよ)

beat someone at someone’s own game

直訳:人の得意なゲームでその人を負かす
例:Hey, you got beaten at your own game!
(おいおい、お株を奪われちゃったね!)

背水の陣を敷く

逃げられない状況を作って決死の覚悟で挑むという意味の慣用表現です。英語では、退路を断つという意味で以下のような表現があります。

burn one’s bridge
直訳:自分の橋を焼く

burn one’s boat

直訳:自分の小舟を焼く

無駄に関する日本のことわざ・慣用表現を英語で言うと?

蛇足・蛇足を加える

蛇に足を書く必要がないのに書いてしまうということから、無用なものを付け加えるという意味のことわざです。

gild the lily
直訳:百合に金箔をかぶせる

ルー

百合のようにそのままで十分美しくものに、余計なことをして台無しにするという意味です。

例:The meat itself is so good, adding any flavor to it is just gilding the lily.
その肉はそのものが十分おいしいのだから、風味を加えようとするのは蛇足だ。

豚に真珠/猫に小判

価値のわからない者には貴重なものを与えても意味がないと言う意味のことわざです。聖書の一節がもとになっていることから、英語にもそのまま同じことわざがあります。

Don’t cast your pearls before swine.
直訳:豚に真珠を投げるな。

馬の耳に念仏/暖簾に腕押し/糠に釘

反応がなかったり響く様子がなかったりして、こちらの意見や助言などが無駄だというときに使うことわざです。

be lost on someone
直訳:人に対して失われる
例:I feel like all my words are lost on him.
(彼には何を言っても暖簾に腕押しという感じがする)

ルー

英語の場合、助言だけでなく、冗談が通じないというときにも同じくbe lost on someoneが使えます。

絵に描いた餅/机上の空論

実際には何の役にも立たないものと言う意味の慣用表現です。

a pie in the sky
直訳:空にあるパイ

an armchair theory / philosophy / plan

空論的な議論/哲学/計画

身の程を知ることに関する日本のことわざ・慣用表現を英語で言うと?

身の程を知れ/蟹は甲羅に似せて穴を掘る

望みを持つときや行動をするときには、自分にふさわしいかどうかを、自分の立場や能力に照らして考えよという意味のことわざです。

Don’t bite off more than you can chew.
直訳:自分の口で噛めるより多くを噛みとるな。

また、金銭的な文脈に限って分相応なことをせよという意味としては、以下の表現があります。

Cut your coat according to your cloth.

直訳:自分の持っている生地にあわせてコートを裁て
例:You’ll go broke if you don’t cut your coat according to your cloth.
(分相応な金の使い方をしないと破産するよ)

隣の芝は青い

他人のものの方が、自分のものよりもよく見えるという意味のことわざです。

英語にも類似の表現があります。

The grass is greener on the other side (of the fence).
直訳:芝生は、(垣根の)向こう側の方がいつも、より青い

己の頭の蝿を追え

他人の頭の上のハエよりも、まず自分の頭の上に飛んでいるハエを追え、ということから、他人のことにお節介を焼くよりまず自分のことをしろという意味のことわざです。

Mind your own business.
直訳:自分のことをしろ( = 余計なお世話だ)

また、類似の表現として、自分に弱みがある場合は人を批判してはならないという意味で、以下のことわざもあります。

People in glass houses shouldn’t throw stones.

直訳:ガラスの家に住む人は、石を投げるべきでない。

また、何か批判されて「それはお互い様だ」というような意味で切り返す時などに使われるフレーズとして、以下のフレーズがあります。

It takes one to know one.
自分もそうだから、他人のアラが目につく。

習わぬ経は読めぬ

知識や素養のないことをやろうとしても難しいという意味のことわざです。英語にも似た意味のことわざがあります。

Don’t try to run before you can walk.
直訳:歩けるようになる前に走ろうとするな

待つこと・長時間に関する日本のことわざ・慣用表現を英語で言うと?

果報は寝て待て

幸運の訪れは、人間の力ではどうしようもないので、焦らずに好機を待てという意味のことわざです。

Good things come to those who wait. / All good things come to he who wait.
直訳:良いことは、待つ人のもとにやってくる。

一日千秋/一刻千秋

1日や一瞬が千年(= 千個の秋)のように長く感じられるほど、非常に待ち遠しいという意味の慣用表現です。英語には以下のことわざがあります。

A watched pot never boils.
直訳:鍋は見ている間は沸騰しない。

ルー

何かを待っているときは、そのことだけを考えると、待つ時間が非常に長く感じられる、という意味のことわざです。

一朝一夕には〜できない/ローマは1日にしてならず

大きなことは1日では達成できないという意味のことわざです。

Rome wasn’t built in a day.
直訳:ローマは1日で建てられたものではない。

ポジティブ思考に関する日本のことわざ・慣用表現を英語で言うと?

笑う門には福来たる/心配は身の毒

笑いの絶えない人の家には、幸福がやってくるという意味のことわざです。英語には、「幸福」そのものではありませんが「健康になる」という観点から以下のようなことわざがあります。日本語でいう「心配は身の毒」の裏返しのことわざとです。

Laughter is the best medicine.
直訳:笑いは最善の薬だ

Laugh and grow fat.

直訳:笑って太れ

枯れ木も山の賑い

枯れ木でも山に風情をそえることから、つまらないものであっても無いよりはましだという意味の慣用表現です。

Half a loaf is better than none.
直訳:パン半分でも無いよりはましだ。

物は考えよう

物事は、考え方次第で、良くも悪くも捉えられるという意味のことわざです。英語にも、以下のような表現があります。

Is the glass half empty or half full?
直訳:グラスの水は、半分空なのか半分入っているのか(半分しか入っていないのか、半分も入っているのか)?

Watch the doughnut, and not the hole.

直訳:ドーナツの穴ではなく、ドーナツを見よ(= 持っていないものではなく、持っているものに目を向けよ)

また、辛い状況にあってもポジティブな見方を促すフレーズとして、以下のようなものがあります。

Every cloud has a silver lining.

直訳:全ての雲には、銀の裏地がついている(= どんな逆境にも希望の兆しがある)

The Darkest hour is just before the dawn.

直訳:夜明け前が一番暗い。

人間万事塞翁が馬

何が禍福に転じるかはわからないという意味のことわざです。ことわざやイディオム表現ではありませんが、英語で同じようなことを言う場合、以下のようなフレーズがあります。

You never know how things will turn out.
直訳:物事がどうなるかは誰にもわからない。

捨てる神あれば拾う神あり

見捨てられることもあれば、逆に助けてくれる人もいる、不運があっても悲観することはないという意味のことわざです。

Where one door shuts, another opens.
直訳:一つのドアが締まれば、別のドアが開く。

雨降って地固まる

揉め事などが起こったあとは、かえって基盤がかたまり、いい状態になるという意味のことわざです。

英語でも、困難の後に良い状態になるという意味で、以下のようのことわざがあります。

After a storm comes a calm.
直訳:嵐の後には凪が来る。

April showers bring (forth) May flowers.

直訳:4月の雨は、5月の花をもたらす。

転んでもただは起きない/災いを転じて福となす

失敗しても、そこから学ぶなど、何か利益を得ること(転んでもただは起きない)、また、災難を利用して逆にいい結果に結びつけること(災いを転じて福となす)という意味のことわざです。

英語では、利用できるものはなんでも利用する(一見悪く見える経験でも、利用できる)、というニュアンスで以下のフレーズがあります。

All is grist that comes to the / his mill.
直訳:製粉所に来るものはなんでも全て穀物だ。

All is fish that comes to his net.
直訳:彼の網に来るものはなんでも全て魚だ。

住めば都

どんな辺鄙なところでも、住めば都のように居心地が良くなるという意味のことわざです。

英語では、「辺鄙なところでも」というニュアンスはありませんが、「自分のうちが一番」という意味のことわざがあります。

There’s no place like home.
直訳:我が家に勝るところなし

East, west, home’s best.

直訳:どこにあろうが家が一番。

まとめ:英語で日本のことわざや慣用句を表現してみよう!

以上、今回は、日本で馴染み深いことわざや慣用表現を、英語で言うとどうなるのか、イディオムやことわざを中心にフレーズを集めてみました。

馴染みのあることわざや慣用表現と同じ意味や似た意味の表現が、英語圏でも定着しているというのは面白いですよね。

ぜひ、普段の英会話などでも使ってみてくださいね!

それでは今回はこのあたりで。最後までお読みいただきありがとうございました。