【英英辞典のメリットと使い方】学習者向け英英辞典6冊の特徴も紹介

「英語学習に英英辞典がいい」とは聞いても、英語で書かれているのでハードルが高く、どんなときに使えばいいのかよくわからないという方、多いのではないでしょうか。

でも、実は、英英辞典は、英語学習者にとってメリットが多く、特に学習者用の辞典を使えば、基本的な語彙力アップにも効果的なんです。

そこで、今回は、英語学習に英英辞典を使うメリットと、使い方、代表的な学習者用英英辞典の特徴を、まとめてご紹介したいと思います。

この記事はこんな方におすすめ:

  • 英英辞典って何がいいの?英語学習での使い方も知りたい
  • 学習者にはどんな英英辞典がいいの?

 

こんな人が書いてます

ルー

  • 英語好きが高じて、留学なしで高校で英検1級を取得
  • 英語で仕事して10年以上

英英辞典の使い方:英語学習に使うメリットを知る

まず、英英辞典を使う前に、なぜ英語学習に英英辞典の使うといいのかという点をご説明します。

英語学習に英英辞典を使うと、主に以下の4つのメリットがあります。

1: 細かいニュアンスがわかるので深く理解できる

一つめのメリットが、細かいニュアンスがわかるので単語を深く理解しやすいという点です。

基本的に、英語は必ずしも一対一で日本語に訳せるわけではないので、英和辞典の日本語訳では、本来の英語の意味がどうしても漏れてしまうケースも少なくありません。

そのようなときに、英英辞典を引くと、詳しい定義を理解することで、意味がしっくりくることもよくあります。

たとえば、「batch」という言葉を英和辞典でひくと、だいたい、「ひとまとまりの数量、群れ、1回分」などの和訳が書いてありますが、「1回分」はまだしも、「群れ」と言われてもいまいちピンとこないですよね。

このようなとき、英英辞典で「batch」を調べると、以下のような定義となっており、特に「同時に」取り扱われる、「同じような人や物のグループ」である、というより厳密な意味が明確になります。

batch of things or people is a group of things or people of the same kind, especially a group that is dealt with at the same time or is sent to a particular place at the same time.

Collins Dictionary

このように、定義を綿密に説明している英英辞典を使うと、細かいニュアンスわかるので単語を深く理解できるというメリットがあります。

2: 基本単語が身につく

二つめが、学習の過程で英英辞典を繰り返し引いていると、よく使われる基本単語が身につきやすいことです。

英英辞典は、定義を説明するという性質上、説明している言葉自体は簡単なものが使われているケースがほとんどです。

特に、後ほどご紹介するような英語学習者向けの辞典の場合は、ほとんどの場合、定義を説明する語彙の数が最もよく使われる基本単語2,000語から3,000語程度に絞られています。

ですので、英英辞典を引いて説明を読むことを繰り返すと、自然と、こうした基本単語に何度も出会うことになり、定義を読むことで基本単語どのように使われているかも文脈で理解できるので、基本単語が定着しやすいというメリットがあります。

また、学習者用辞典では、頻出単語にマークがついていることが多いので、それを確認することで、自分のレベルで当然知っているべき単語かどうかの目安にもなります。

3: 英語で言い換え・説明をする力が身につく

三つめが、英語で言い換えや説明をする力が身につく点です。

上でも述べた通り、英英辞典の言葉の定義は、簡単な英語で意味を説明したものになっています。

ですので、より簡単な英語で言い換えたり、説明したりすることに親しみやすいという特徴があり、これは実際に英語を使う場面でも役立ちます。

たとえば、特に口頭でのコミュニケーションをする場では、いちいち辞書を引けないので、「知っている単語だけでなんとか説明して伝える」ことが必要になるケースが多々ありますよね。

そんなときに、普段から英英辞典を引いて定義を読んでると、簡単な言葉だけで説明する・言い換えるというのがどんな感じかイメージができているので、説明がしやすくなります。

4: 英語とイメージを直接結びつける練習になる

四つめが、英語とイメージを直接結びつける練習になる点です。

英語を理解するスピードや、リスニング力を上げたいのであれば、英語を英語のままで理解できるようになることは不可欠です。

この点、英英辞典は日本語を介さないので、英語だけの世界で考えることがしやすいツールになります。

また、辞書という性質上、定義は短い文章で簡潔に書かれたものがほとんどなので、定義を読んで、なるべく日本語に訳さずにざっくり理解するという練習もしやすくなっています。


以上、英語学習に英英辞典を使うメリット4つをご紹介しました。

英英辞典の使い方:実践編

それでは、上記を踏まえて、英英辞典の実践的な使い方をご紹介します。

1: わからない単語に出会ったときに直接、英英辞典を調べる

まずは、わからない単語に出会った時に、英和辞典を介さずに直接、英英辞典を調べる場合です。

この場合、レベル別に、以下の2パターンがあります。

1-1: 効率を重視するケース:中上級者以上からがおすすめ

一つめが、他のコンテンツで勉強をしていて、言葉の意味は効率的にさくっと調べたいという場合です。

この使い方をする場合は、英英辞典の定義の説明を読んで、単語を調べずに、8-9割以上は理解できるというレベルが目安かと思います。

学習者用のオンライン英英辞典の定義を読んでみて、いまいちわからないという場合に、さくっと調べる目的で英英辞典を使いたい場合は、英和辞典との併用がおすすめです。

1-2: ボキャビルをしたいケース:ビギナーからでも積極的に使ってOK!

二つめのケースが、基本的な語彙が足りていないので、とにかく基本的な語彙を増やすことを重視したい場合です。

この場合は、ビギナーの方も積極的に使っていきましょう。

先ほどもご説明したように、特に学習者用の英英辞典は、説明している単語が基本的な2,000語から3,000語に絞られていますので、定義を読むことにより、基本的な単語を芋づる式にピックアップすることができるからです。

2: 英和辞典のあとに英英辞典でダブルチェックする

次に、まずは英和辞典で意味を調べて、その後に英英辞典でダブルチェックをする場合です。

具体的には以下のようなケースがあるかと思います。

2-1: 英英辞典のメリットを得たいビギナーの方が、効率よく調べたいとき

まず、ビギナーの方で、ある程度効率よく単語を調べたい、かつ、英英辞典を活用するメリットも得たいという場合です。

この場合は、上記でも触れたとおり、先に英和辞典で日本語訳を確認しておいてから、英英辞典を引いてみるのがおすすめです。

日本語訳を頭に入れた上で英語の定義を読むことになるので、直接英英辞典を引くときよりもスムーズに理解することができます。

ルー

2-2: 英和辞典にしっくりくる訳語がないとき

次に、英和辞典を引いてみたけれど、文脈的にいまいちしっくりくる訳語がないというケースです。

このような場合は、英英辞典にあたってみると、日本語に訳すときに切り捨てられていた細かいニュアンスが理解できて、しっくりくることがあります。

2-3: もっと例文を読みたいとき

また、英和辞典の例文以外にも例文を読みたいというときも、英英辞典にあたってみると、しっくりくる例文を探せる場合があります。

ルー

学習者用は比較的シンプルな例文が多いですし、学習者用以外の英英辞典では、少し難易度の高い例文も見つけやすくなります。

なお、例文検索については、その他の検索方法についてもこちらでご紹介していますので、ご興味があればあわせてチェックしてみてくださいね。 【英単語がしっくりくる!】英語の例文を検索する方法とおすすめサイト

学習者向け英英辞典6冊の特徴

それでは、学習者用の代表的な英英辞典6つを、それぞれの特徴や基本的な機能と共にご紹介します。

ルー

英語学習者が最初に英英辞典を使う場合には、ハードルの低い学習者用がおすすめです。

なお、紙の辞書とオンライン辞書がありますが、それぞれ以下のようなメリットがあるので、適宜使い分けていただければと思います。

紙の辞書が適している場合
  • オフラインで使う場面が多い
  • 物理的に手元に置いておきたい
オンライン版が適している場合
  • 単語の発音を聴きたい
  • 類語やコロケーションなどをある程度詳しく見たい

ルー

まずは無料で使えるオンライン辞典を試してみて、定義の書き方などがわかりやすく気に入れば、必要に応じて紙の辞典を購入するという流れがいいかなと思います。

それでは、6つの学習者用英英辞典を見ていきましょう。

なお、収録語彙数については、それぞれカウント方法が異なるようなので単純に比較するのが難しく、掲載していませんが、大きく差はないと考えてOKだと思います。

たとえば、Longman Dictionary of Contemporary Englishは(LDOCE)現在約23万語と公表しているのに対し、2007年出版のMacmillan English Dictionary(MED)は9万の定義と公表しているので、かなり差があるように見えますが、こちらの論文をみると1995年出版のLDOCEと2002年出版のMEDでは、予想される “references”の数は、せいぜい10,000程度の差で、さほど変わりません。

ルー

1: Longman Dictionary of Contemporary English 

一つめが、Longman Dictionary of Comtemporary English(LDOCE)です。

基本的な特徴は以下のとおりです。

  • メインはイギリス英語
  • 定義に使われる語彙数(defining vocabulary)は約2,000語と学習者用の中でも少なめ。

    ルー

    Defining vocabulary のリストは、こちらのページの「Download a PDF version」のリンクから閲覧できます。
  • 基本用語9,000語の横には赤丸が表示される(丸が多いほど頻出単語)。
  • スピーキング・ライティングでどの程度よくつかわれるかが、S1、W3などの記号で表示される。
    たとえばS1だと、スピーキングで最もよく使われる1,000語W3だと、ライティングで最もよく使われる3,000語に入っているということになります。

    ルー

  • Academic Word List(AWL)に入っている単語かどうかの表記あり。
  • オンライン版では、イギリス英語とアメリカ英語で単語の発音を聴ける。
  • 例文の音声も聴ける。例文はイギリス英語が多いがアメリカ英語の発音もあり、AI音声ではなく自然なイントネーションの音声が聴ける。

オンライン辞典の画面は以下のとおりです。

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2: Macmillan English Dictionary

二つめが、Macmillan English Dictionary(MED)です。

基本的な特徴は以下のとおりです。

  • メインはイギリス英語
  • 定義に使われる語彙数は約2,500語
  • 基本用語7,500語の横には赤い星が表示される。

    ルー

    こちらのページに記載のとおり、3つ星は、最も頻出の2,500語、2つ星は、その次に頻出の2,500語、1つ星はその次に頻出の2,500語となります。
  • 定義や例文などの単語の一部にリンクが貼ってあり、クリックするとその単語の説明ページに飛ぶことができる。

オンライン辞典の画面は以下のとおりです。

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Macmillan Dictionary

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3: Oxford Learner’s Dictionary

三つめが、Oxford Learner’s Dictionaryです。

基本的な特徴は以下のとおりです。

  • メインはイギリス英語
  • 定義に使われる語彙数は約3,000語。
  • 基本用語3,000語(CEFRのA1からB2に相当)については、CEFRのどのレベルで必要になる単語かを併記(詳しくはこちらのページ)。
  • また、アカデミックな頻出単語であるOPAL(Oxford Phrasal Academic Lexicon)に入っているものはその旨の表記もあり。
  • オンライン版では、アメリカ英語版も選ぶことができる。
  • 一つの単語についてイギリス英語とアメリカ英語で発音を聴ける。
  • また、オンライン版では、word origin(語源)やcollocation(共起表現)、synonym(類義語)なども同じページに表示される
  • プレミアム版を購入すると、ワードリストに単語を追加可能。

オンライン辞典の画面は以下のとおりです。

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Oxford Advanced Learner's Dict

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4: Collins COBUILD

続いて、 Collins COBUILDです。

基本的な特徴は以下のとおりです。

  • メインはイギリス英語
  • 定義に使われる語彙数のほとんどが、最もよく使われる約2,500語。
  • 頻出度を5個の丸で表示。
  • オンライン版では、単語についてイギリス英語とアメリカ英語で発音を聴ける。
  • 例文も音声を聴くことができる(発音はイギリス英語で、おそらくAI音声)。
  • 定義が完全な文章になっている

    ルー

    if you …. , you are able to…」のように、定義が完全な文章として掲載されている点に特徴があります。
  • 定義の中の単語の一部にリンクが貼ってあり、クリックするとその単語の説明ページに飛ぶことができる。

なお、頻出度の丸の定義(引用)は以下のとおりです。

Description of frequency of words in Collins Dictionary

参照:“Figure 5: Description of frequency of words in Collins Dictionary,” Comic-based instruction and vocabulary learning among 11th and 12th graders in two Chilean schools – Scientific Figure on ResearchGate.

オンライン辞典の画面は以下のとおりです。

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Collins COBUILD Dictionary

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5: Cambridge Learner’s Dictionary

続いて、Cambridge Learner’s Dictionaryです。

基本的な特徴は以下のとおりです。

  • メインはイギリス英語
  • 定義に使われる語彙数は約2,000語と少なめ。
  • 単語についてイギリス英語とアメリカ英語で発音を聴ける。
  • 単語をアカウントに保存できる

ルー

アカウントの作成手順については、以下の記事でご紹介していますので、チェックしてみてください。
【ワンストップでさくさくボキャビル】オンライン英単語帳の作り方4つ

オンライン辞典の画面は以下のとおりです。

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Cambridge English Dictionary

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6: Merriam-Webster Learner’s Dictionary

最後に、Merriam-Webster Learner’s Dictionaryです。

  • アメリカ英語に特化
  • 定義はシンプルな英語で記載(3,000 Core Vocabularyを公開)
  • 単語をアカウントに保存できる

オンライン辞典の画面は以下のとおりです。

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Learner's Dictionary - English

Learner’s Dictionary – English

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以上、学習者用の英英辞典6冊の特徴をご紹介しました。

なお、特に学習者用辞典にこだわらない方は、Google検索で「(調べたい単語) meaning」などの検索ワードで調べて、上位表示されたものいくつか試してみるのもいいかと思います。

ルー

特定の辞書を決めずに、上位表示されたオンライン英英辞典の定義をいくつか確認する、という使い方も便利です。ちなみに、わたしが比較的よく使うのはFree Dictionaryです。CollinsやRandom Houseなど複数の辞書の串刺し検索のようなことができるので便利です。

まとめ:英英辞典の使い方を知って、英語学習に活用しよう!

以上、今回は、英英辞典を英語学習に使うメリット、使い方と、学習者向け英英辞典6冊の特徴をご紹介しました。

ご紹介のとおり、英英辞典は英語学習にメリットが多く、特に学習者用辞典であれば、ビギナーの方からでも、ボキャビル目的で利用することもできます。

使い勝手もオンラインで手軽に確認できるので、ぜひ活用してみてくださいね。

なお、ボキャビルをするときの目安になる英語習得に必要な語彙数に関しては、こちらの記事でご紹介していますので、こちらもぜあわせてチェックしてみてくださいね! 【英語の語彙数ってどれぐらい必要?】レベル別語彙数と学習方法を紹介

それでは今回はこのあたりで。最後までお読みいただきありがとうございました。