【英語の時制の一致ってどうやるの?】一致が不要な場合も例文で紹介

英文での時制の一致って、必要なケースや不要なケースがいまいち整理できてないという方も多いのではないでしょうか。

時制の一致を学んで意識することができると、話すときも書くときも、聴く人や読む人に混乱をもたらさない、わかりやすく自然な文章を作ることができます。

そこで、今回は、英文での時制の一致のさせ方と、時制の一致が不要なケースを、例文と一緒にご紹介したいと思います。

この記事はこんな方におすすめ:

  • 英文の時制の一致ってどうやるの?例文も見たい
  • 時制の一致が必要ないときって、どんなとき?

 

こんな人が書いてます

ルー

  • 英語好きが高じて、留学なしで高校で英検1級を取得
  • 英語で仕事して10年以上

英語の時制の一致のパターン

英語で時制の一致というのは、簡単に言えば、現在を起点にしているのか、過去を起点にしているのかによって、動詞の時制を変えるというルールです。

つまり、同じタイムフレームの中で起きていることについては、時制を一致させることで、タイムライン(時間の前後の感覚)がわかりやすいようにするという文法になります。

以下、例を見ていきましょう。

1: 文章中、文章間の時制の一致

まずは、単純な文章の時制の一致です。

同じタイムフレームの中のことを話している場合は、一つの文章の中でも、別の文章間でも、時制を一致させます

以下は、「いつもやる」ことなので、現在形に統一している例です。

I wake up at 7 a.m. and head out to work around 8 a.m. I usually drop by a coffee shop on my way to work.

いつも7時に起きて、会社に行くために8時ごろ家を出ます。会社に行く前にコーヒーショップに寄っていくことが多いです。

一方、以下のような場合は、「今朝」という過去の一つのタイムフレームのことを話しているので、動詞は過去形に統一します。

I woke up at 7 a.m. and headed out to work around 8 a.m. this morning. I dropped by a coffee shop on my way to work.

今朝は、7時に起きて会社に行くために8時頃家を出ました。会社に行く前にコーヒーショップに寄りました。

2: that節の時制の一致

次に、that節の時制の一致です。

that以下の部分が、thatの前の動詞の時点に所属する場合は、thatの中の動詞の時制を、thatの前の動詞の時制と一致させます。

以下の場合、「友達になりたい」という発言は、thatの前の「say(言う)」と同じタイムラインにあるので、thatの中の動詞「want」の時制を、「say」の時制と一致させます。

【現在形】
She says that she wants to be friends with me>
彼女は、私と友達になりたいと言う。

【過去形】
She said that she wanted to be friends with me.
彼女は、私と友達になりたいと言った。

ルー

thatは省略されるケースもよくあります。

直接話法と間接話法

なお、上記のように、発言者の発言内容をthat節に入れるという形は「間接話法」と言います。

これに対して、以下のように、引用符( “” )に入れる場合を「直接話法」といい、このケースでは時制の一致は不要になります。

【直接話法:時制の一致は不要】
She said, “I want to be friends with you.”
“I want to be friends with you” she said.
彼女は、「あなたと友達になりたい」と言った。

【間接話法:時制の一致が必要】
She asked me if she could borrow the book.
彼女は、この本を借りてもいいかと尋ねた。

【直接話法:時制の一致は不要】
She asked me, “Can I borrow this book?”
Can I borrow this book?” she asked me.

Memo
直接話法の場合、askやsayの動詞を最初に持ってくるときは、発言内容との間をカンマで区切ります
また、引用符( “” )の中の最初の文字は、通常の文章と同じように大文字にします。

関係代名詞の時制の一致

次に、関係代名詞(who, which, where, when, thatなど)が入ってくる場合の時制の一致です。

この場合も、同じタイムフレームの中の出来事である場合には、同じように時制を一致させます。

【現在形】
Anyone who is late is excluded.
遅刻者は除外される。

【過去形】
Anyone who was late was excluded.
遅刻者は除外された。

複数の時制がある場合の時制の一致

次に、複数の時制がある場合です。

現在形+過去形・過去進行形

まずは、現在形と、過去形・過去進行形とが一緒に使われているケースです。

この場合、現在形が過去形に変わると、基本的には、現在形と一緒に使っていた過去形や過去進行形は、時制を変更せずに過去形や過去進行形のままで使われるケースが一般的です。

ただし、一連の出来事に関して、ある出来事より前の出来事だというタイムラインの違いを強調したいときには、過去完了形に変更します。

Memo
過去完了形とは、ある過去の時点よりさらに過去のことを表す時制です。
had + 動詞の過去分詞で作ります。

ルー

この点については、後のセクションでもまとめてご説明しています。

【現在形(現在形 + 過去形)】
They say she tested negative.
彼らは、彼女は検査で陰性だったと言う。

【過去形(過去形 + 過去形)】
They said she tested negative.
彼らは、彼女は検査で陰性だったと言った。

【過去形でタイムラインの違いを強調したい場合(過去形 + 過去完了形)】
They said she had tested negative.
彼らは、彼女は以前の検査で陰性だったと言った。

【現在形(現在形 + 過去進行形)】
I’m sure that he is the man who was trying to break into the house .
その家に侵入しようとしていたのは彼だと思います。

【過去形(過去形 + 過去進行形)】
I was sure that he was the man who was trying to break into the house.
その家に侵入しようとしていたのは確かにその男だった。

【過去形でタイムラインの違いを強調したい場合(過去形 + 過去完了形)】
I was sure that he was the man who had been trying to break into the house.
以前にその家に侵入しようとしていたのは確かにその男だった。

現在形+現在完了形

次に、現在形と現在完了形が一緒に使われているケースです。

この場合、現在完了形は過去完了形にスライドさせます。

ルー

現在完了形が持つ「〜したことがある」「〜が済んでいる」といったニュアンスを表現するためには、過去形ではなく過去完了にする必要があるというイメージです。

【現在形 + 現在完了系】
I think she has been to the States.
彼女は米国に行ったことがあると思う。

【過去形 + 過去完了系】
I thought she had been to the States.
彼女は米国に行ったことがあるのだと思った。

なお、未来形の場合は「will」を使うので、次の助動詞のセクションでご説明します。

助動詞が入る場合の時制の一致

助動詞が入ってくるケースです。

助動詞(will, can, must, should, mayなど)を使った文章では、タイムフレームが過去に移る場合には、以下のように助動詞を過去形に変更します。

現在形過去形
willwould
cancould
must must
maymight
should should

【過去形 + will】
I think he will do that.
彼がやると思うよ。

【過去形 + would】
I thought he would do that.
彼がやるだろうと思ったんだよ。

ただ、助動詞の場合、現在形の文章であっても、不確実なことを表す表現として、助動詞の過去形(would、could、might)を使うケースもよくあります。

I think he would do that.
彼ならやってくれそう。

I think he could be a great father.
彼はいいお父さんになりそうだよね。

I think he might like it.
彼はこれが好きかもね。

If節のある文章の時制の一致

次に、If節のある文章の時制の一致です。

こちらも、タイムフレームが同じ場合には、時制を一致させます。

【現在形】
I wonder if I‘m the right person for the job.
自分がその仕事に適任かはよくわからない。

【過去形】
I wondered if I was the right person for the job.
自分はその仕事に適任なのかを自問した。

仮定法の時制の一致

次に、仮定法の場合です。

Memo
仮定法とは、以下の4つです。

Zero Conditional:普遍的真実を述べる仮定法(〜のときは(必ず))
If + 現在形, 動詞の現在形(現在に関する真実)
If + 過去形, 過去形やwould + 動詞の原形(過去に関する真実)

First Conditional:仮定法現在:(もし〜なら)
If + 現在形, will (can, must) + 動詞の原形

Second Conditional:仮定法過去:(もし今〜だったら/現在の状況とは違う仮定)
If + 過去形, would (could, must) + 動詞の原形

Third Conditional:仮定法過去完了:(もしあのとき〜だったら/過去の状況とは違う仮定)
If + 過去完了形, would have (could have, must have) + 動詞の過去分詞

過去形の中で仮定法を使う場合、以下が基本ルールになります。

  • 仮定法現在の場合は、タイムフレームが過去になると仮定法過去にすることで時制を一致させる
  • それ以外の3つ(普遍的真実を述べる仮定法、仮定法過去、仮定法過去完了)は、時制の一致は不要。

ルー

不確実なことを表現する「仮定法現在」の場合だけ時制の一致が起こり、確実なこと(普遍的な真実(あることが確実)やあり得ないこと(ないことが確実))を表現する仮定法の場合は時制の一致が起こらない、と覚えておきましょう。

以下、具体的に見ていきましょう。

仮定法現在を過去の時点に移す場合(時制の一致をさせる)

まずは、仮定法現在を過去のタイムフレームで使う場合ですが、この場合のみ、仮定法過去に変えることで時制の一致が起こります

たとえば、間接話法(過去形)の中で仮定法現在を使う場合には、以下のようになります。

直接話法(時制の一致なし)
He says that if he finds any evidence, he will call me.
彼は、「もし証拠を見つけたら、連絡するよ」と言った。

間接話法(時制の一致あり)
He said that if he found any evidence, he would call me.

なお、間接話法以外の場合でも、以下のように、過去のタイムフレームに移るときには時制の一致をさせます。

【現在形の中の仮定法現在】
I hate the rain because If it rains, I cannot go outside.
もし雨が降ったら、外には行けない。

【過去形の中の仮定法現在 = 現在形の中の仮定法過去】
I used to hate the rain because if it rained, I couldn’t go outside.
以前は、雨が降ると外に行けないので雨が嫌いだった。

その他の仮定法を過去の時点に移す場合(時制の一致不要)

次に、その他3つの仮定法(普遍的真実を述べる仮定法、仮定法過去、仮定法過去完了)の場合です。

この場合、以下のように、時制の一致は起こりません

ルー

間接話法でも、直接話法のときと同じ時制なのにご注目ください。

普遍的真実を述べる仮定法の直接話法(時制の一致なし)
She said, “If I get hungry, I get angry.”
彼女は、「私、お腹がすくと怒りっぽくなるんだよね」と言った。

普遍的真実を述べる仮定法の間接話法(時制の一致なし)
She said that if she gets hungry, she gets angry.
彼女は、お腹がすくと怒りっぽくなるのだと言った。
(今もその傾向が続いている場合)

She said that if she got hungry, she got / would get angry>
かつて彼女は、お腹がすくと怒りっぽくなるのだと言っていた。
(今はもう、その傾向がない場合)

仮定法過去の直接話法(時制の一致なし)
She said, “If I were in your shoes, I would go.”
彼女は、「わたしがあなたの立場なら、多分行くと思う。」と言った。

なお、I amの過去形なので、文法的には「I was」になるのですが、普通は「I were」の形でよく使われますので覚えてしまいましょう。

ルー


仮定法過去の間接話法(時制の一致なし
She said that if she was in my shoes, she would go.

仮定法過去完了の直接話法(時制の一致なし)
She said, “If I had been in your shoes, I wouldhave gone as well.”
彼女は、「もしわたしがあなたの立場だったなら、 多分同じように行ったと思う」と言った。

仮定法過去完了の間接話法(時制の一致なし
She said that if she had been in my shoes, she would have gone as well.

参考:
Grammaring “Conditionals and unreal tenses in indirect speech
paulkarlmoeller “Reported Speech and Conditional Sentences
JenniferESL “Reported Speech (with Conditionals) – Grammar – Lesson 12


以上、英語の時制の一致のさせ方をご紹介しました。

英語で時制の一致が不要なときは?

次に、逆に英語での時制の一致が不要となるケースをご紹介します。

1: 同じタイムフレームで起こっていないものの間では時制の一致が不要

まず、大原則として、時制の一致は、「タイムライン(時間の感覚)がわかりやすいようにする」ということを目的としているので、同じタイムフレームに起きていない出来事については、時制の一致は不要です。

1-1: タイムラインが違うので、時制の一致をしない例

まずは、同じ話の中でも、タイムラインが異なっているので時制の一致をさせないケースです。

I felt sick, which is why I am home now.
具合が悪かったから、今家にいるんだよ。

具合が悪かったのは過去のことで、家にいるのは今の状態なので時制の一致はしません。

I saw my grand mother who lives in Japan.
日本に住んでいる祖母に会った。

会ったのは過去のことですが、祖母は今も日本に住んでいる場合、時制の一致をしません。

I still wonder if it was worth it.
あのときやる価値があったのか、今でもわからない。

やるべきだった、というのは過去のことなのに対し、それを今も考えているという場合なので、時制の一致をしません。

That is exactly what I saw that day.
それが、まさに私があの日に見たものです。

今目の前にあるものが、過去に自分が見たものと一緒だという場合なので、時制の一致をしません。

1-2: 時間に紐づいていない、一般的な物事については時制の一致をしない例

同じ理由で、時間によって変わるものではない一般的な物事に関しては、時制の一致をしないケースがあります。

Ancient Greeks knew that the Earth is round 
古代ギリシャ人は、地球は丸いと知っていた。

ただ、これも、どこにフォーカスを置くかという文脈によって変わります。

「地球が丸い」というのが、「今もある普遍的な事実」であるという面ではなく、「その時代の考え」であるという面にフォーカスする場合、以下のように言われることもあります。

Ancient Greeks knew that the Earth was round.
古代ギリシャ人は、地球が丸いことを知っていた。

なお、「that the Earth is round」と「that the Earth was round」をGoogle Books Ngram Viewerで比べた結果がこちらです。

ルー

was」も使われていないわけではないことがわかるかと思います。

1-3: ことわざや格言については時制の一致をしない例

同じように、ことわざや格言も、通常は一般的な真理を表現したものであって、特定の時間に紐づいているものではないので、基本的には時制の一致をさせる必要はありません。

Benjamin Franklin said time is money.
ベンジャミン・フランクリンが、時は金なりと言った。

ただ、こちらのフォーラムにもあるように、その格言やことわざに対する自分の意見や見方が変わっていたり、疑問を持っていたりするような場合には、(現在のタイムフレームと切り離すために)過去形で表現する場合もあるようです。

My father always said time was money, but it never clicked with me.
父には、時は金なりと言われたが、一切ピンとこなかった。

時間の流れが明らかな場合には、過去完了への「時制の変更」は不要

さらに、上記でも触れたように、過去形 と一緒に過去完了形が使われるのは、一続きの出来事について、ある出来事よりも前の出来事だということを強調したり、明確にしたりする場合のみになります。

ですので、時間の流れが明らかにわかるような場合でには、過去完了形に時制を変更すると逆に不自然になります。

以下、いくつか例をご紹介します。

I finished lunch right before children came home.
子供達が帰ってくるちょっと前に昼ごはんを食べ終えた。

この場合、「before」があることで、「finished lunch」が、「children came home」よりも前の出来事であることが明らかなので、過去完了は使わないケースが一般的です。

I fell asleep after they left.
彼らが帰った後に、眠りに落ちた。

この場合も、「after」があることで時間の順序が明確なので、過去完了形を使いません。

また、以下のように、afterやbeforeがない文章でも考え方は同じです。

I looked at the document you mentioned.
あなたが言っていた書類を見てみたよ。

こちらも、「looked at the document(文書を見た)」という行為よりも前に「you mentioned(あなたが言っていた)」のは自明であり、特に強調する必要がないので、過去完了形を使わないケースが多くなります。

過去完了を使う方が、むしろ特別なケースだという認識がちょうどいいかもしれません。

ルー

参考:史実について述べるとき

なお、これに関連して、史実については、基本的には過去形で述べます。

これは、間接話法を使う場合でも同じです。

I learned that Abraham Lincoln was the first U.S. president in favor of women having the vote.
アブラハム・リンカーンは、女性の投票権を支持した初の米国大統領だということを学んだ。

ルー

歴史のことを話していることが明らかなので、あえて過去完了形にする法がおかしいというイメージでしょうか。

ただ、通常の場合と同じで、一連の出来事の前後関係を強調したいときには、やはり過去完了を使うようです。

I learned that ten days earlier, Smith had entered the capital.
それより10日前に、スミスは、首都に入ったということを学んだ。

参考:
Gerald W. Schlabach “The ten commandments of good historical writing
Writing Studio “How (and Why) Do I Write in Literary Present Tense?
Hamilton “WRITING A GOOD HISTORY PAPER


以上、英語での時制の一致が不要と言われている場合をご紹介しました。

まとめ:英語の時制の一致をマスターして、伝わりやすい自然な英文を作ろう!

以上、今回は、英語の時制の一致のさせ方と、時制の一致が不要とされているケースを、例文と一緒にご紹介しました。

ご紹介のとおり、時制の一致を意識することで、聴く人や読む人に混乱をもたらさない、わかりやすく自然な文章を作ることができます

ぜひ、時制の一致を意識しながら、スピーキングやライティングのアウトプット練習を積み重ね、実践の場でもスムーズに使えるようにしていきましょう!

なお、独学でのスピーキングやライティングの練習方法については以下の記事でご紹介していますので、ぜひチェックしてみてくださいね! 英会話を独学で上達させる方法とリソース【スキル・レベル別に紹介】 【英語のライティングの勉強法】仕事で英文書いて10年以上が紹介

それでは今回はこのあたりで。最後までお読みいただきありがとうございました。