一人英語スピーキング練習にはQ&A方式がおすすめ【音声リンクあり】

日本に住んでいると、どうしても英語のスピーキング練習をする機会って限られてしまいますよね。

英語で話せる友達を作る!というのも効果的かと思いますが、特に社会人の方など、なかなか時間的に難しいという方や、シャイ、社交的ではないといった性格的なことでハードルが高いという方もいるのではないでしょうか。わたしもその一人です。

そこで、今回は、完全に自宅で一人でできる英語のスピーキング練習の中上級編として、一人で質疑応答をする「一人Q&A」を使った練習方法ご紹介したいと思います。

イメージがつかみやすいように、後の方で実際にスピーキング練習をしてみた音声も掲載していますので、「いいね」と思われた方はアウトプット練習に取り入れていただけたらと思います。

この記事はこんな方におすすめ:

  • 一人でできるスピーキングの練習方法が知りたい

 

こんな人が書いてます

ルー

  • 英語好きが高じて、留学なしで高校で英検1級を取得
  • 英語で仕事して10年以上

一人Q&Aって何をするの?

まず、何をするのかですが、今回ご紹介する内容は、「一人Q&A(質疑応答)」と呼んでいる方法で、

  • 手元に質問を用意して、
  • それに対する回答をぶっつけ本番で英語でしゃべってみて、
  • それをスマホなどで録音して聴く

という一連の流れで行う練習です。

スピーキングができるようになるためには、その場で即興でゼロから英文を作るという練習が不可欠です。この点、一人でゼロから英文を作るの練習をする方法としては、おそらく一番よく話題に出てきて、わたし自身も効果を感じているのが「英語で独り言を言う」という練習です。詳しくは以下の記事でご紹介しています。 【英語のスピーキングを独り言で練習】効果がある理由と詳しいやり方を説明

今回ご紹介する方法は、この英語で独り言を言う方法の応用だと思っていただければと思います。いずれも、一人で英文をその場で作ってしゃべるというのは変わりません。

一人Q&Aでスピーキング練習するメリット

じゃあ、英語で独り言を言う練習と何が違うの?という話ですが、よりアウトプット練習に負荷をかけることができます。

具体的には、以下4つのメリットがあると感じています。

1: 馴染みのない話題に対応する練習ができる

まずは、自分では思いつかないようなトピックについて即興で自分の考えを英文にしてみる練習ができる点です。独り言だと、自分の身の回りのことに話題が偏りがちですが、Q&Aでの練習で使う質問は自分が考えたものではないので、自分では考えたこともなかったような準備できてないような話題についても即興でスピーキングする練習ができます。

2: 自分が使ったことのない表現や構文を使うことになる・かつ気軽に試せる

また、これも上記に関連するポイントですが、独り言よりも扱う話題が複雑だったり、突拍子もなかったりするので、自分では使ったことがないけれど記憶の奥底に眠っているような言葉やフレーズを、一生懸命とってきてアウトプットしようとすることで、負荷をかけたアウトプット練習ができます。

また、これは独り言練習全般に言えることですが、一人でやる練習なので、気軽にいろいろな表現やフレーズを試して使ってみることができます。その結果、変な使い方をしてしまっても練習なので大丈夫です。また、後で触れますが、録音をするので、録音を聞くときに、自然に使えているかどうかを確認することができます。

3: 同じテーマについてまとまった量をしゃべる練習になる

また、独り言だと、同じテーマについては、だいたい文章としては一文か二文、時間としては長くても1分以内で終了してしまうことが多い一方、一人Q&Aの場合は、後でも触れますが、基本的に2分程度は喋り続けるという形で練習するので、同じテーマについてある程度まとまった量をしゃべる練習になります。

日本で普通に生活をしていると、日常的に英語でプレゼンなどをされる方は別として、通常は、あるテーマについて英語で2分から5分即興でしゃべるということ自体、あまりしないので、まとまった量をしゃべる機会をつくることで、負荷をかけたスピーキング練習になります。

4: 録音を聴いて自分の弱点を客観的に把握できる

最後に、録音した自分の音声を聴くことで、発音や文章の作り方などについて、自分の弱点を客観的に把握することができます。

たとえば、わたしの場合は、ボキャブラリーが足りていないから詰まってしまうことや、ちゃんと発音したつもりの「feel」や「leave」が「fill」や「live」に聞こえがちだということに気づきました。

ルー

ある程度英語の耳からのインプットを重ねている状態であれば、自分で気づけるポイントもある程度多くなるかと思います。

番外:英会話スクールの位置付け

なお、じゃあ英会話スクールって不要なの?という話ですが、これはやはり必要だと思います。実際の会話の練習は、やはり相手がいる状態でないとできないからです。

ただ、英会話スクールの位置付けとしては、英会話スクールの場でうまくなる、その場で練習する、というよりも、普段の練習の結果を本番(実践)で試してみるという感覚がいいと思います。

過去の経験からも、英会話スクールだけだと、1回数十分だけで、かつその半分ぐらいは先生がしゃべっていたりもするので、自分の純粋なアウトプット練習をする場としては物足りないケースもあります。その点、一人Q&Aは基本的に自分が好きなだけしゃべれるので、英会話スクールと同じような質疑応答形式で、好きなだけアウトプットの量を確保することができます。

なお、英語学習で併用していく英会話スクールを選ぶときのポイントについては以下の記事でまとめています。 【英会話スクールを比較するポイント】スクール活用歴20年が紹介

本当に効果があるの?

効果があるかどうかという点については、実はわたしも最近注力し始めたものなので、数値やビフォーアフターのような形で「こんなに効果があります!」とお見せすることはできません。

ただ、6月半ばから、だいたい1ヶ月弱やっている中で、感覚的にですが効果は感じています。なお、この練習に注力し始めた2021年6月の学習内容はこちらです。 スムーズに英語をしゃべれるようになるための独学記録(2021年6月編)

本来ならば、IELTSやTOEFLなど何かしらスピーキングのテストを受けてスコアと一緒にアップすると説得力があるかもしれませんが、過去に色々試してみてきた中でとりあえず手応えを感じているので、途中経過として載せておこうと思います。

一人Q&Aを使ったスピーキング練習に向いている人

この練習方法がおすすめなのは以下の方です。

1: 基本的な英語力はあり、スピーキング力を底上げしたいという人

まず、英語で独り言を言う方法に負荷をかけるという方法になるので、既に基本的な英語力がある人の方がおすすめかと思います。

ゼロから英文を作るのにまったく慣れていないという場合は、まずは、英語で独り言を言ったり、日記を書いたりしてみるところからアウトプット練習をしていくのがおすすめです。

また、発音や抑揚などのトレーニングとしてはシャドーイングもおすすめです。 【英語のシャドーイングのやり方】学習歴20年がレベル別に紹介

2: インプットを既にたくさんしている・並行的にしている人

また、英語を耳から聴くインプットを既にたくさんやってきた人が行う、あるいは、英語の耳からのインプットも同時並行的に時間を割いているという形で行うと、効果が高いかと思います。

というのも、インプットがない状態でアウトプットを練習しても、インプットできているもの以下のレベルでしか練習ができないからです。

同時に耳からのインプットやボキャビルを並行していくと、仕入れた新しい単語や表現を意識的にアウトプット練習で持ち出してきて使ってみることもできて、それにより自分で使える単語やフレーズになったり、単語やフレーズの記憶への定着度も高まったりするという好循環ができます。

ルー

効果を高めたい場合は、アウトプット練習の時間と同等以上にインプットにも時間を使っていくイメージがいいかと思います。

一人Q&Aを使ったスピーキング練習の手順

それでは具体的なやり方をご紹介します。

用意するもの

まず、以下のものを用意します。

ルー

PCは、調べ物をするときなどにあった方が便利ですが、なくてもスマホで代用できます。
  • 質問票
  • スマホ(録音用)
  • PC(オプション)

質問票として使えるサイトなどは以下記事でまとめています。 【英会話のトピックを探せるリソース15選】一人での会話練習にも便利

練習の流れ

練習は、一個の質問ごとに以下のような流れで行います。複数の質問で練習する場合、ステップ1から4を繰り返す形になります。

質問表の質問を見て、録音を開始する

答えるつもりの質問を軽く黙読した後、すぐに録音ボタンを押します。

準備をせずに即興でやるのがポイントなので、質問の意味を理解したら、あまり何を言うかを考えないで(多少考えてもOKですが10秒程度)、すぐに録音を始めます。

質問を読み上げ、2分以上5分程度を目安に英語で答え、録音を止める

質問を音読し、2分以上5分程度を目処に即興で英語で回答します(もっと喋りたかったら喋ってもOKです)。

ボイスメモの時間を見て2分にならないうちに回答が終わった、という場合は、適当に違う方向に話題を展開してつなぐようにします。

適当なところで答え終わったら録音停止ボタンを押して録音を終了します。

録音した音声を聴きながら、フレーズや言葉を調べてメモする

今録音した音声を聞き流して、発音・アクセント(イントネーション)や表現などをチェックします。PC(またはスマホ)を使って、詰まってしまった箇所に使えるフレーズを調べつつ、気づいた点などをメモします。

「日本語でXXXって英語でなんて言うんだろう?」
「ここ、こう言う風に言いたかったんだけど、どう言えばいいんだろう?」
「ここ、こう言う言い方してみたけどあってるのかな?」

などの疑問が湧くかと思いますので、調べてメモしておきます。

さきほど練習したものをすぐに聴く形なので、詰まってしまった部分なども記憶に新しく、メモしやすいかと思います。

録音を削除する

最後に、一度聴いた録音は削除して終了です。

別に削除する必要はありませんが、アウトプット練習が目的なので、取っておいても後で再度聴きかえすことはあまりないため、わたしは1回聴いたら削除するようにしています。

ルー

すぐ削除する前提だと、録音するのも気軽にできていいです。

意識するポイント

なお、練習にあたっては、以下の点を意識してみてください。

準備をせずに即興でしゃべる

一つ目が、準備をせずに即興でしゃべることです。実際の会話も、準備をせずにしゃべることが多いので、その練習として、何も前段階の準備をせずにぶっつけ本番でしゃべってみるのがおすすめです。

自分が使ってこなかった表現や描写にもチャレンジする

また、あえて、初めて使うような表現や、自分がまだうまく使えないワードも使ってみるのがおすすめです。

安全に使える、使い慣れた言葉だけだと、自分で使える状態の「アクティブボキャブラリー」が増えないので、最初は変でもいいので積極的に使って練習してみるのがおすすめです。

ルー

特に、最近インプットしたての言葉や表現は積極的に使ってみましょう。

また、外国語だと、描写する内容(口に出す内容)を制限してしまうことってありませんか?たとえば、日本語だったらこういうディテールも細かく説明するけど、英語だと面倒そう(うまく言えなそう)だからやめておこう、とか。わたしはあります。

そういった細かい部分(普段だったら省くかもしれない描写など)に関しても、あえて突っ込んでいって英語で言えるかどうかチャレンジしてみるのがおすすめです。

気負わずにしゃべる

また、気負わずにやりましょう。とにかく「慣れる」こと、「英語を喋っている状態に身構えなくなること」が目的なので、気負わずにしゃべって、英語をしゃべるのが「特別なことではない」という擬似的な感覚をなるべく作るのがおすすめです。

たとえば、時間(30分や1時間など)、あるいは質問数(5個や10個など)を決めて、できる日にコンスタントに続けていくというスタンスがいいかと思います。

最初は録音するということや、自分が考えたことのなかった話題をぶっつけ本番で言うこと自体に緊張するかと思いますが、何日か続けていくと、だんだん慣れていきます。

ルー

一人Q&Aを使ったスピーキング練習の実践例

最後に、イメージがつかみやすいように、実際の一人Q&Aの練習音声をいくつか公開しておきます。

うまく言えていない部分や詰まって沈黙している部分も多いですが、イメージをつかんでいただけるように、リアルな状態を載せておきます。

運営者情報の方にも英語のメッセージ音声を掲載していますが、あちらはあらかじめスクリプトを書いて読み上げたものなので、文章的に明らかに変なところはないかもしれません。

が、こちらは即興でしゃべっいるので、もっと詰まったり、文法(複数形・三単現など)やワードチョイスがおかしかったりしています。ただ、これでも、初日に比べるとだいぶつまらずに言えるようになっています。

音声例

練習音声は、独学記録の方に各月のものを掲載していますので、聞いてみていただければ感覚がわかりやすいかと思います。

スムーズに英語をしゃべれるようになるための独学記録(2021年9月編)スムーズに英語をしゃべれるようになるための独学記録(2021年8月編)スムーズに英語をしゃべれるようになるための独学記録(2021年7月編)

メモ例

また、メモのイメージとしては、

  • 英語のワードやフレーズが出てこなかった箇所で、調べた単語やフレーズ
  • この表現でいいの?と思ったときに調べた単語やフレーズ
  • 自分ができていなかった単語の発音の特徴
  • うまく使えた単語やフレーズ
  • 表現が不自然になってしまった部分

などを中心に、気づいた点を、以下のような感じでスマホのメモ機能(PCと同期してPC側で入力)に書き溜めています(一部抜粋)

・ラジオ体操 radio calisthenics

・if the walking counts と言いたかったのに walking is countedといってしまった。

・ラジオをかけるは、play the radioでOK。

・こだわりがない not picky / not fastidious

・相殺する offset / set off が出てこなかった。
・mobil モーボゥ
・well-schemed はうまく使えた。
・I don’t recall using でいいところを、I don’t recall the experience of using…みたいに冗長にいってしまった。
・You don’t remember downloading itといえばいいところを、You don’t remember you downloading itと冗長にいってしまった。

まとめ:一人Q&Aを使って、負荷をかけたスピーキング練習をしよう!

以上、今回は、一人Q&Aを使って、比較的負荷の高いスピーキング練習をする方法やメリットなどをご紹介しました。

スピーキングの練習も量と慣れが大切ですが、日本にいながら練習量を確保するのは難しい場合もありますよね。

ぜひ、今回ご紹介した練習方法も組み合わせて、アウトプットの練習量を確保し、自信を持ってナチュラルにスピーキングできるようにしていきましょう!

それでは今回はこのあたりで。最後までお読みいただきありがとうございました。