英語のラジオの聞き流しに興味はあるけれど、チャンネルを探すのが面倒!という方や、「そもそも聞き流しって効果無いのでは?」という方も多いのではないでしょうか。
実は、使い方によってはラジオの聞き流しも、英語学習に便利なツールになるんです。
そこで、今回は、
をご紹介したいと思います。
この記事はこんな方におすすめ:
- 英語のラジオの聞き流しは何がいいの?
- 手軽に英語ラジオを聴けるサイトやアプリを知りたい
こんな人が書いてます
ルー
- 英語好きが高じて、留学なしで高校で英検1級を取得
- 英語で仕事して10年以上
目次
英語の聞き流しはどんな人・どんなときに向いている?
まず、英語の聞き流しはどんな学習であり、どんな人やどんな場合に向いているのかをご説明します。
英語の聞き流しとは
まず、「英語の聞き流し」は賛否両論ある学習法なんですが、その理由には、「聞き流し」というのが、具体的に何を意味するか、という定義がはっきりしていないこともあります。
個人的には、意味のわからない外国語をノイズのようにただ耳に入れる「聞き流し」だけでは、聴いて理解できるようになることはないと思っています。
これについては以下記事でも触れていますのでチェックしてみてください。
【最短で身につけるなら】英語の勉強で無駄なことって?
ただし、こういった聞き流し以外にも、何かをしながら聴くという「ながら聴き」や、「一言一句聞き取ろうと集中しているわけではないけれども、ある程度は意識を向けて聴く」という状態も、「聞き流し」と言われることがあるようです。
こういった聞き流しには、一定の条件のもとで、効果がある場合もあると思います。
英語のリスニング学習の種類
リスニングには、一言一句を意識して聴き取る「精聴」と、たくさんの英語を聴くという「多聴」があり、この両方を行うことでリスニング力が伸びると言われています。
ルー
ただ、精聴と多聴は、相入れないものではなく、精聴しながら量も聴くという状態もあります。
これをイメージで表したものが以下の図です。

上記図の「あまり意識しないで聞き流す」というゾーンは、ただ耳に入れているという状態をイメージしています。
これが厳密な「聞き流し」だと思いますが、上記でも触れたとおり、まったく意識を向けないわけではなく、ある程度は意識を向けながら聴くというのも「聞き流し」に入ることがあります。
ルー
このような場合は、「多聴」の一部として、ある程度時間を取る価値がある学習です。
聞き流しが向いている人のパターン
このような、まあまあ意識を向けて聴く聴き方も含めた「聞き流し」が向いている方は以下の2パターンです。
まずは、すでにリスニング力がある程度高い人です。
この場合は、すでに、英語を聴いても「完全なノイズ」にはならない状態になっています。
ですので、ちょっとした作業時間や移動時間に、さほど意識を集中せずに流しておく、という使い方でも、それなりに英語が頭に残るかと思います。
二つめが、まだリスニング力はそこまで高くないけれど、他の学習(たとえば上でも述べた精聴)と組み合わせる形で、聞き流しを取り入れるという場合です。
他の学習をしっかりしている前提であれば、積極的な学習をしていないときに、英語を流しておく、というのはアリだと思います。
全体的に意味はわからなくても、延々と英語が流れるので、なんとなく耳を傾けることにより、「あ、この単語知っている」というものを拾えたり、英語のリズムやイントネーションに浸ることで感覚を覚えたりすることもできます。
たとえば、学習が終わって「ぼーっとしたいな」というときに、クールダウンの感覚でなんとなくつけておく、という使い方もあると思います。
ルー
リスニングが苦手な場合は
なお、リスニングレベルに応じた、リスニング学習の割合のイメージが以下の図になります。

ルー
上記図を見ていただいてもわかるかと思いますが、わかる単語が少ない、音が聴き取れないなど、リスニングに苦手がある段階では、同じ教材を繰り返し聴く方学習を優先するのがおすすめです。
ですので、教材としては、今回ご紹介するようなLiveストリーミングのラジオよりも、
- 何度も繰り返し聴けるもの
- 自分が聴き取った(あるいは聴き取れなかった)文章と、正解を照らし合わせて確認できるもの
を中心に教使っていきましょう。
たとえば同じラジオ番組でも、ポッドキャストは、ラジオ番組のフルエピソードが聴けるものもあり、かつスクリプト付きのものなども多いのでおすすめです。
【英語学習に活用必須】レベル別おすすめポッドキャスト番組
また、ラジオ放送局のNPRなどは、専用ポッドキャストだけでなくサイトの記事やからも複数回の視聴ができますし、エピソードに関してスクリプトを公開しているものも一定数あるので、学習に使いやすいと思います。
ルー

また、リスニングの苦手克服に関しては、以下記事でも、ディクテーション教材なども含めてご紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
【英語のリスニングができない!】理由4つと弱点克服ロードマップ
以上、広い意味での英語の「聞き流し」がおすすめな方のパターンと、リスニングが苦手な場合の学習法をご紹介しました。
英語ラジオの聞き流しはどんな人に向いてる?
次に、Liveストリーミング形式の英語ラジオの聞き流しにはどのようなメリットがあり、どんな人に向いているのかをご説明します。
1: いろんな番組に出会いたい人
まずは、いろいろな番組を開拓してみたい人です。
自分からは選ばないような番組も聴けるので、意外な番組で自分の好みに合うものが見つかる場合があります。
ポッドキャストでも配信している番組も多いので、番組が気に入ればポッドキャストに移行して集中的に聴くという使い方もできます。
2: 個別番組を選ぶのが面倒な人
また、自分で個別の番組選ぶのが面倒な人にもおすすめです。
とりあえず適当にラジオ局を選んでストリーミングをオンにすれば、すぐにネイティブの英語音声が耳に入ってくるという手軽さはメリットです。
3: 映像不要な人
また、上記のようなメリットのためにLiveストリーミングでの視聴はしたいけれど、映像は不要、という人にもおすすめです。
たとえば、家事や作業をしているので目で映像は見る必要がなく耳だけで聴きたいという場合などは、基本的に耳だけで聴くことが前提のラジオ番組がおすすめです。
また、映像をつけるよりも音声だけの方がストリーミングのデータ通信量も節約できるかと思うので、そういった意味でも、ラジオを選ぶメリットがあると思います。
逆に、映像付きのニュースのLiveストリーミングを楽しみたいという方は、以下の記事で、映像のLiveストリーミングができるサイトも含めてニュースサイトをご紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。
【英語のニュースでリスニング力アップ!】レベル・目的別無料サイト16選
ルー
4: 現地局の雰囲気を楽しみたい人
さらに、現地局の雰囲気を楽しみたい人にもおすすめです。
地方局などは、マスメディアとは少し違った感じの番組が作られていることもあります。
また、たとえば旅行で訪れたことのある地域のラジオを聴くと、現地の交通情報や天気などの情報が入ってきて、なんとなく現地にいるような旅行気分も味わえることがあります。
5: CMなどが入るのが嫌ではない人
また、ラジオにはわりと頻繁にCMなどが入ることがありますので、それが嫌ではない人や、むしろそれが面白いと思うような人におすすめです。
ルー
もし、CMや音楽は不要、というのであれば、CMや音楽になるたびにチャンネルを変えてもいいですが、再生時間が長めのポッドキャスト番組の方が、手間がなくて使いやすいかもしれません。
6: 特定の地域の訛りを勉強したい人
最後に、ラジオにはローカル局も多く、その地の出身者がDJやホストとなるパターンも多いので、イギリスの地方やオーストラリアなど、ピンポイントで特定の訛りを聴き取る練習をしたい人にも便利だと思います。
以上、英語のラジオの聞き流しが向いている人をご紹介しました。
英語ラジオの聞き流しにおすすめなサイトとアプリ
それでは、英語ラジオの聞き流し用におすすめなサイトとアプリをご紹介します。
なお、日本から聴ける海外チャンネルは非常にたくさんあります。
また、特に米国のチャンネルでは、いままで視聴できていても急に国外からのアクセスを制限するようになるケースも多く、記事でおすすめしていても状況が変わってしまう場合があります。
ですので、今回は、個別の番組やラジオ局ではなく、番組やラジオ局を選ぶのに使いやすいプラットフォームのサイトやアプリをご紹介します。
ルー
なお、プラットフォームでラジオ番組を検索するときは「Talk」や「News」といったジャンルものを選ぶと、会話やモノローグなど、人が話す声がメインになるので、英語学習としては使いやすいかと思います。
1: Tune In (各国、サイト・アプリ)
Tune Inは、世界各国のラジオ局(約10万局)のLiveストリーミングやオンデマンド放送(約400万件)を配信しているプラットフォームです。
サイトの簡単な使い方は以下のとおりです。

ニュースやトークに絞りたいときは、「ニュース&トーク」を選び、「ワールドニュース」や「国際ニュース」のセクションから番組を選んでみてください。

2: Online Radio Box(各国、サイト・アプリ)
リンク:https://onlineradiobox.com/
Online Radio Boxは、世界各国のラジオ局(約6万5000局)のラジオを配信しているプラットフォームです。
サイトの簡単な使い方は以下のとおりです。
ページ上部右上からも変更できます。



3: アメリカのラジオが聴けるアプリ
アメリカのラジオ局に特化するのであれば、iPhone版、Android版でそれぞれ評判のいいものがあります。
4: BBC Sounds(イギリス、サイト・アプリ)
リンク:https://www.bbc.co.uk/sounds
BBCのラジオ自体は、各国ラジオが聴けるプラットフォームからもアクセスできますが、BBC SoundsはBBCの番組専用のプラットフォームです。

シンプルで操作性も良く、使いやすいサイトです。
「Listen Live」から、横スクロールでチャンネルを選んでLiveストリーミングを視聴できるほか、ほとんどの番組に関してオンデマンドで過去エピソードを聴くこともできます。
ルー
カテゴリーを選ぶ専用ページはこちら、ステーションを選ぶ専用ページはこちらです。
5: ABC Radio(オーストラリア、サイト・アプリ)
リンク:https://www.abc.net.au/radio/stations/
ABC Radioは、オーストラリア放送協会(Australian Broadcasting Corporation)が運営するラジオプラットフォームです。
ルー
上記トップサイトからも選べますが、ABC NewsRadio、ABC Radio Australiaなどが学習には使いやすいかなと思います。
以上、英語ラジオの聞き流しにおすすめなプラットフォームサイトとアプリをご紹介しました。
まとめ:英語ラジオの聞き流しも学習に取り入れていこう!
以上、今回は、英語の聞き流しという学習法が向いている人、中でもラジオの聞き流しが向いている人、そして、英語ラジオの聞き流し学習に使いやすいプラットフォームサイトとアプリをご紹介しました。
ご紹介のとおり、「聞き流し」と一口に言っても、ある程度は意識を向けつつ聴く「ながら聴き」の場合や、他の学習のおまけとして取り入れるという場合は、必ずしも英語学習に無駄なものではありません。
インターネットで聴けるLiveストリーミングのラジオは、無料で各国のリアルな英語を浴びるように聴くことができて、現地の雰囲気も味わえるツールですので、「いいかも」と思われ方は、ぜひ一度、英語学習に取り入れてみてください。
なお、その他、普段の学習で「耳から」英語をインプットするのにおすすめな教材についても、以下記事でご紹介していますので、ぜひあわせてチェックしてみてくださいね!
【楽しく英語のリスニング力をアップ!】おすすめ教材を一挙紹介
それでは今回はこのあたりで。最後までお読みいただきありがとうございました。