【英語の受け身の文を使いこなす!】目的やOK・NGな使い方を詳しく紹介

英語の受け身の文って、ぼんやりとは理解していても、どんなときに、どんな風に使えばいいのかわからない、という方は多いのではないでしょうか?

特に、英語では「受け身は避けて能動態にした方がいい」と言われることも多いので、使い所に迷ってしまうこともあると思います。

そこで、今回は、英語の受け身の文に関して、

をご紹介したいと思います。

この記事はこんな方におすすめ:

  • 英語の受け身の使い方をくわしく知りたい!
  • 英文で受け身って避けた方がいいって言われるのは本当?

 

こんな人が書いてます

ルー

  • 英語好きが高じて、留学なしで高校で英検1級を取得
  • 英語で仕事して10年以上

英語の受け身の文って何?どうやって作るの?

まず、受け身の文とは何か、英語の受け身の文はどのように作るかを簡単にご説明します。

ルー

このあたりはわかっているという方は、次のセクションからどうぞ

受け身とは、「〜される」という形の文章

まず「受け身」というのは「Aが(Bを)〜する」ではなく、「Bが(Aによって)〜される」という形の文章です。

日本語でも、

通常の文:みんなが彼のことを笑った

受け身の文:彼はみんなに笑われた

という風に言いますよね。

英語の受け身の文作り方

英語でどうやって受け身の文を作るかということですが、基本的には、

  • もとの文章の主語と目的語を入れ替える
  • もとの文章の動詞を、「be動詞」と「動詞の過去分詞」にわける

の2ステップです。

be動詞」は、時制(現在形、現在進行形、過去形など)や助動詞(can, will, have, must, shouldなど)に合わせてbe動詞が変化します。

以下、いくつか簡単に例をご紹介します。

【通常の文】
The teacher scolded him.
先生は彼を叱った。

【受け身の文】
He was scolded by the teacher.
彼は先生に叱られた。

1: まず、主語が「Teacher」から「He」に変わっていますよね。

2: 次に、動詞「scold」をbe動詞と過去分詞に分けます。
もとの文章が、「scold」の過去形「scolded」を使っているので、be動詞は、Heの通常のbe動詞である「is」ではなく、「was」と過去形にし、scoldの過去分詞「scolded」と組み合わせます。

※なお、「scold」は、過去形も過去分詞も「scolded」で同じ形です。このように、普通は過去形と過去分詞の形が同じになり、形が異なるものを、「不規則動詞」といいます。

次に、助詞(can, will, have, must, shouldなど)を使ったパターンです。

この場合も基本的には同じですが、加えて、

  • 助動詞は動かさずに、その後の部分を、be動詞と、もとの動詞の過去分詞に分ける
  • be動詞は、もとの動詞の形にあわせて変化させる

ことを意識すればOKです。

【通常の文】
The teacher will scold him.
先生は彼を叱るだろう。

【受け身の文】
He will be scolded by the teacher.
彼は先生に叱られるだろう。

will + 動詞の原形で、未来のことを表現します。

受け身の文では、willは動かさずに、willのあとにくる動詞の原形部分を、be動詞(原形)と、元の動詞の過去分詞に分ける形になります。

【通常の文】
The teacher has scolded him before.
先生は以前、彼を叱ったことがある。

【受け身の文】
He has been scolded by the teacher before.
彼は以前、先生に叱られたことがある。

has + 動詞の過去分詞で、「〜したことがある」や「〜をすでにした」という意味を表します。

受け身の文では、hasは動かさずに、hasのあとにくる動詞の過去分詞部分を、be動詞(過去分詞)と、元の動詞の過去分詞に分ける形になります。

なお、不規則動詞については、主要な動詞のリストがこちらこちらに掲載されているので参考にしてみてください。

ルー

Past simpleが過去形、Past participleが過去分詞です。

また、Googleの画像検索で検索すると、ダウンロードできる表などもたくさんあります。「verb tense list(動詞の活用形リスト)」で検索した結果はこちらです。

なお、練習問題を解いて理解をチェックしたい方はこちらのExercisesや、こちらの「Elementary」レベルのものからやってみるのがおすすめです。


以上、受け身の文とは何か、英語の受け身の文はどのように作るかを簡単にご説明しました。

英語の受け身の文ってどんなときに使うの?

次に、英語では受け身の文をどんなときに使うのかをご紹介します。

1: 焦点を当てているものを明確にしたいとき

まずは、「何に焦点を当てているか」を明確にしたいときに、受け身を使うことによって、目立たせたいものを主語にした文章を作る場合です。

たとえば以下の例をご覧ください。

1: One of our employees invented the system.
当社の社員が、そのシステムを考案しました。

2: The system was invented by one of our employees.
そのシステムは、当社の社員によって考案された。

1は、当社の社員が達成したことだという部分に焦点があたっていて、「当社の社員」が主役になる言い方です。

一方、2は、そのシステムがどういう背景を持つのかに焦点があたっていて、「システム」が主役になる言い方になっています。

このように、受け身を使うことによって、焦点を当てたいものを主語に持ってきて、目立たせることができます。

2: 動作主体が長い文章につなげるとき

次に、最初の文の目的語に対して、関係代名詞(which, whoなど)と一緒に(またはこれを省略して)受け身を使うことにより、主語以外の人物や物が動作の主体になっていて、かつそれが長いような文章に、自然につなげやすくなります

ルー

関係代名詞以降の「関係代名詞 + (助動詞)+ be動詞」は省略されるケースもよくあります。

たとえば、以下の例をご覧ください。

He found a letter (which had been) sent by his grand mother who lives in Japan.
彼は、日本に住む祖母から送られてきた手紙を見つけた。

一方、同じ意味の文章を作る場合に、関係代名詞の後をS(主語)V(動詞)O(目的語)の形にすると、以下のように、長い主語のせいで頭でっかちになり、ぎこちない文章になります。

He found a letter (which) his grand mother who lives in Japan had sent him.

このように、受け身を使うことで、もとの文の主語以外が動作の主体になっていて、かつ長いような文章にも、自然につなげることができます。

3: 誰がやるのかに焦点をあてないとき

また、何らかの行動について、その行動自体が焦点になっていて、「誰がやったのか」に関心がない場合や、「誰がやったか」は自明、もしくはあいまいにしたいときにも、受け身が使われます。

We were broken into this morning.
今朝、泥棒に入られたんです。

上記は、「be broken into(家に侵入される)」という事件が焦点なのであって、入ったのが「泥棒」なのは自明ですし、誰が侵入したかは話の焦点ではありませんよね。

このような場合は、受け身を使うケースがよくあります。

また、このようなときには、以下でもご説明するように、「by 〜(誰によって) 」という部分が省略されることもよくあります。

4: 一般的に、というニュアンスを出したいとき

また、「個人的な意見ではなく一般的な見方である」というニュアンスを出すためにも受け身がよく使われます。

ルー

日本語でも「〜と言われている」「〜と考えられている」などの形で、一般化する表現がありますよね。

以下のような動詞と一緒に使うケースが一般的です。

  • say : be said
  • think : be thought
  • believe : be believed
  • consider : be considered
  • expect : be expected
  • suggest : be suggested

これは、「passive reporting」とも言われ、ニュースや報道、アカデミックなどのフォーマルなライティングでよく見られる表現です。

【通常の文】
People consider him to be one of the greatest writers in American literature.
人々は、彼を、アメリカ文学の中で最も偉大な作家の一人と考えている。

【受け身の文】
He is considered to be one of the greatest writers in American literature.
彼は、アメリカ文学の中で最も偉大な作家の一人と考えられている。

また、以下のように主語を「It」にして、「It is 〜 that 〜」という形にするパターンもよく使われます。

It is considered that he is one of the greatest writers in American literature.

5: 文章に変化をつけたいとき

また、能動態(受け身ではない文)ばかりで文章を作ると、文章が単調になってしまうような場合に、受け身を入れることによって、文章にバリエーションができ、リズムが生まれるという場合もあります。

番外: 受け身は避けた方がいいの?

なお、特にライティングなどでは、「簡潔さや、強い直接的な表現」を追求するために、受け身の文は避けて、能動態を使った方ががいいと言われることもよくあります。

ただ、確かに受け身は文章が長くなりがちではありますが、受け身にした方が自然なケースも多くあります。

ですので、これについては、能動態にした方がいい文章もあれば、受け身にした方がいい文章もあるという認識で、必ずしも受け身の文を避けなくてもいいのではないかと思います。


以上、英語でどのようなときに受け身の文を使うのかをご説明しました。

英語で受け身の文がNGなのはどんなとき?

それでは、逆に、受け身にすると不自然になってしまう場合や、意味が変わってしまう場合をご紹介します。

こちらの論文によると、以下の3つのケースでは、受け身を使うことができません。

以下、順番にご説明します。

1: 主語が、by以降の動作主体よりも新しい情報になるとき

まず、受け身を作るときは、基本的に、受け身の文の主語が、by以降の動作の主体よりも新しい情報であってはならないというルールがあります。

受け身の文がOKな例

たとえば、以下の例をご覧ください。

Company A had been suffering financial problems. In the end, it was bought by Company B.
A社は経営難に苦しんでいた。 最終的には、B社に買収されることになった。

この場合、A社by以降の動作主体(= B社)より先に情報として出てきているので、A社を主語とする受け身の文を作ることができます。

受け身の文がNGな例

一方、以下の例をご覧ください。

Company B had been considering expanding internationally. In the end, Company A was bought by Company B.
B社は国際的な業務拡大を検討していた。最後には、A社がB社により買収された。

これは、受け身の主語であるA社は、by以降のB社よりも新しい情報、受け身にするのがNGなケースです。

ルー

日本語にしても不自然なことがわかるかと思います。

受け身の文がNGな例

同じ理屈でに、以下の例も、受け身にできないケースです。

The story was told by me.
その話は、私によって話された。

me(私)というのは、発話者なので、文脈としては一番最初に(前提として)出てくる存在とみなします。

ということは、the stoyよりも当然古い情報になるので、by以降に出てくるのは不自然ということになります。

受け身の文がOKな例

ただ、例外として、その行動をとったのが、「(他ならぬ)自分」なのだということを強調したいときには「by me」を使ってもOKです。

The picture was taken by me, not him.
その写真は私が撮ったんだよ、彼じゃなくて。

受け身の文がOKな例

なお、同じ論文によると、by以降が主語よりも古い情報であったとしても、受け身の文の主語が寄与(contribute)する対象よりも古くないのであれば、受け身の形にしてOKとされています。

たとえば、以下の例をご覧ください。

He went into a coffee shop and ordered to the cashier “I’d like a medium cappuccino.” A minute later, the cappuccino was handed to him by the cashier.

コーヒーショップに入って、レジの人に「カプチーノのミディアムで」と注文した。1分後に、レジの人からカプチーノを渡された。

この場合、byの後の動作主体である「the cashier」は、受け身の文の主語になっているcappuccinoよりも古い情報なので、普通は受け身の文がNGなケースです。

ただ、cappuccinoが渡されたのは(= cappuccinoが寄与しているのは)him(彼)」で、そのHe(彼)」は、the cashierよりも古い情報としてでてきているので、受け身の文でOKということになります。

2: 動作によって、主語の状態が変わっていないとき

また、動作によって、主語の状態が変わらないという場合も、受け身にすることができません。

受け身の文がNGな例

たとえば、以下の例をご覧ください。

【通常の文】
I visited the store.
私はその店に行った。

【受け身の文】
The store was visited by me.
その店は、私によって訪れられた。

この場合、「店」は「私」の訪問を受けて、何か状態が変わるわけではないので、受け身にするのは不自然なケースです。

受け身の文がOKな例

一方、以下のような場合は受け身でもOKです。

受け身がOKな例

【通常の文】
An inspector visited the store.
検査官がその店を訪れた。

【受け身の文】
The store was visited by an inspector.
その店は、検査官の訪問を受けた。

この場合、検査官の訪問を受けるというイベントによって、店の衛生状態を指摘されたりなど状態が変わることが考えられるので、受け身でも不自然ではありません。

3: 文章に否定形、一般化、数量詞が入っているとき

さらに、文章に、否定形、一般化、数量詞が入っている場合は、受け身にすると意味が変わってしまう場合があります。

否定形

【通常の文】
Many people did not believe the story.
多くの人が、その話を信じなかった。

【受け身の文】
The story was not believed by many people.
その話は、多くの人によっては信じられなかった。

通常の文は、その話を信じなかった人が多くいたということを言っているだけで、信じた人が多くなかったということは言っていません

ルー

信じた人も、信じなかった人も多くいたというケースがありますね。

ですので、受け身の文は通常の文とは意味が異なってしまいます。

一般化

【通常の文】
Beavers build dams.
ビーバーはダムを作る。

【受け身の文】
Dams are built by beavers.
ダムはビーバーが作る。

通常の文は、ビーバーは一般的にダムを作るという意味となるのでOKですが、受け身の文では、ダムは一般的にビーバーに作られるという意味になるので、NGになります。

ルー

人間が作るダムももちろんありますよね。

この場合も、受け身の文は通常の文とは意味が違ってしまいます。

数量詞all, every, some, noなど)

【通常の文】
Everyone in the family knows at least two languages.
家族の誰もが、少なくとも2つの言語を知っている。

【受け身の文】
At least two languages are known by everyone in the family.
少なくとも2つの言語が、家族の全員に知られている。

これも、通常の文では、家族のそれぞれが知っている2つの言葉は、「日本語、英語」や「日本語、ドイツ語」など、違う2種類である可能性があります

一方、受け身の文では、同じ2つの言語を、全員が知っているということになるので、意味が違ってきてしまう例です。

このように、文章に否定形や一般化、数量詞が入ってくる場合は、受け身にすると意味が違ってしまわないかどうかを、しっかり意識する必要があります。


以上、英語で受け身の形にすると不自然になってしまう場合や、意味が変わってしまう場合をご紹介しました。

英語の受け身の文の応用的な使い方6つ

それでは、最後に、受け身の文の応用的な使い方をご紹介します。

1: by 〜を省略する

まずは、上記でも触れたとおり「誰がやったか」に焦点を当てないときには、「by〜(〜によって)」の部分は省略されるケースが多くあります。

I was hired as an English teacher at the school.
その学校で、英語の教師として採用された。

ここでは、「採用されて職を得た」という事実が重要であり、「誰から採用されたか(採用担当者)」は重要ではいので、「by〜」は省略されています。

2: 前置詞と一緒に使う

また、受け身の形にする動詞が、句動詞(phrasal verbs)やイディオムである場合には、使われている前置詞とひとかたまりにして使います。

【通常の文】
I felt like they laughed at me.
私は、彼らが私のことを笑ったような気がした。

I felt like I was laughed at by them.
私は、彼らに笑われたような気がした。

この場合、「laugh at(〜を笑う)」で一つの句動詞なので、これでひとかたまりになり、この動詞と前置詞の順番は崩さない形で受け身の文を作ります。

ルー

受け身の「was laughed at」のlaughは過去分詞になっている点にもご注意ください。

【通常の文】
He felt like they were taking advantage of him.
彼は、彼らが自分を利用しているように感じた。

He felt like he was being taken advantage of (by them).
彼は、自分が(彼らに)利用されているように感じた。

この場合も、「take advantage of (利用する、活用する)」で一つのイディオムなので、これでひとかたまりとなり、この順番は崩さない形で受け身の文を作ります。

受け身の文のbe動詞は、もとの文章の動詞「were taking(過去進行形)」の時制が反映されて「was being」となっている点にもご注意ください。

ルー

なお、イディオムや句動詞の学習方法については以下の記事でご紹介していますので、こちらもチェックしてみてください。 【英語のイディオム・句動詞の覚え方】手順と学習リソースを紹介

また、良く使う前置詞については以下の記事でまとめてご紹介しています。 よく使う英語の前置詞を網羅的に紹介!似た前置詞の使い分けもあり

3: be動詞を省略する

また、be動詞が省略されるケースもあります。

以下のように、文章を補足するような部分や慣用的な表現でbe動詞の省略が使われるのが一般的です。

【be動詞あり】
That being said, I still believe in him.

【be動詞抜き】
That said, I still believe in him.
とはいえ、やはり彼を信頼している。

【be動詞あり】
There are a lot of fingers being crossed for the good weather in the weekend.
週末の天気が持つように、多くの人が願っている。

【be動詞抜き】
Everybody is waiting with their fingers crossed.
みんな、祈るような気持ちで待っている。

ルー

fingers crossed」で、願う、祈るという意味の慣用句になります。

with one’s 〜」系は、これ以外にも、「With one’s legs crossed(足を組んで)」や「With one’s arms folded(腕を組んで)」「With one’s head held up high(誇りを持って)」など、be動詞抜きでよく聞く表現です。

4: be動詞をGetに変える

be動詞が「get」に置き換えられることもあります。

なお、こちらの論文によるとbe動詞をgetに変えることで、主に以下の2つの効果があるとのことです。

  • カジュアル(インフォーマル)な響きになる
  • その行為が利益や不利益(不運)であるというニュアンスが出る

「get」を使うより「be動詞」を使う方が、正式なので、フォーマルな響きになるというのはわかりやすいのではないでしょうか。

面白いのは、二つめの、「利益や不利益であるというニュアンスが出る」という部分です。

たとえば、以下の例文をご覧ください。

1: I was promoted last week.
先週昇格しました。

2: I got promoted last week.
先週昇格しました。

2の方は、「got(getの過去形)」を使うことで、「promoted(昇格させられた)」ことが、本人にとって「利益」となっているニュアンスが出ることになります。

逆に以下のように、本人にとって「不利益」となっているニュアンスが出るパターンもあります。

1: Yesterday, I was called in by the school administration.
昨日、学校側に呼び出されました。

2: Yesterday, I got called in by the school administration.
昨日、学校側に呼び出されました。

この場合、2では、「got」を使うことで、「呼び出された」ことが、あまり嬉しくないこと(不運なこと)だとうニュアンスが出ます。

ルー

日本語でも、「呼び出しを食らった」などというと、望んでいないことだったというニュアンスが出ますよね。

また、getが使えるのは、主語が、動詞の間接目的語である場合です。

Memo
たとえば、「I gave her a flower.(彼女に花をあげた)」という文章の、「〜に」にあたる「her」が間接目的語で、「〜を」にあたる「a flower」は、直接目的語です。

Getを使う受け身の文がNGな例

ですので、以下の例はおかしいということになります。

This year, the Golden Globe got awarded to my favorite actress.
今年のゴールデングローブ賞は、わたしの大好きな女優さんが取ったんです。

この場合、ゴールデングローブ賞は、「award(賞などを与える)」の直接目的語であって間接目的語ではないので、getではなく「was」を使うのが正しいということになります。

5: HaveやGetと一緒に使う

また、HaveやGetと受け身を一緒に使うパターンもよくあります。

この場合は「Have + 目的語 + 過去分詞」という形で、「〜を〜してもらう、〜させる」という意味になり、be動詞は使われません

I had my hair cut yesterday.
昨日髪を切った(切ってもらった)。

I had the garden cleaned.
庭を掃除してもらった。

I’m trying to get things done quickly, but I move at such a snail’s pace.
早くいろんなことを片付けてしまおうとはしてるんだけど、なにぶん行動が遅くて。

I’ll have the car looked at just in case.
念のために誰かに車を見てもらうようにします。

なお、「〜させる」という使役の意味で「have」を使う文章としては、「have + 人 + 動詞の原形」のように受け身にならない形もありますが、これと受け身の形との違いについて、こちらの論文では、以下のような点を指摘しています。

1: I’ll have someone clean the room.

2: I’ll have the room cleaned (by someone).

いずれも、「誰かに部屋を掃除してもらう予定だ」という意味は同じです。

ただ、上記1は、「指示をして人を動かすという点にフォーカスが当たるのに対し、上記2は、「自分がとる行動(部屋を掃除された状態にする)ことにフォーカスが当たります。

6: LookやSeemと一緒に、形容詞的に使う

さらに、以下のように、「Look」や「Seem」と一緒に、形容詞的に受け身を使うケースもよくあります。

ルー

このとき、be動詞は使われません。

【通常の受け身】
You must be tired.
疲れてるでしょう。

【形容詞的に使う場合】
You look tired.
疲れてるみたいだね。

【通常の受け身】
They must be satisfied with the result.
彼らも結果には満足しているでしょう。

【形容詞的に使う場合】
They seem satisfied with the result.
彼らは、結果に満足しているように見える。


以上、受け身の文の応用的な使い方6つをご紹介しました。

まとめ:英語の受け身の文を使いこなそう!

以上、今回は英語の受け身の文について、簡単な作り方、OKな例やNGな例、応用的な使い方をご説明しました。

ご紹介のとおり、英語の受け身の文章には色々な使い方があり、使えるようになることで、文章のバリエーションも広がります

ぜひ、耳や目でいろんな文章に触れて実例を学び、話したり書いたりするときに自然な受け身の文章が作れるようにしていきましょう!

なお、耳と目で英語に触れることができる、普段の学習におすすめなコンテンツを以下の記事でご紹介していますので、こちらもぜひチェックしてみてください! 【楽しく英語のリスニング力をアップ!】おすすめ教材を一挙紹介

それでは今回はこのあたりで。最後までお読みいただきありがとうございました。

参考:
Fear and Loathing of the English Passive” by Geoffrey K. Pullum
Random Idea English “An introduction to the Passive